リブセンスは転職口コミサイト「転職会議」にて、30〜40代の会社員の男女184名に対する『年収別の離職理由』に関する調査を行なった。国税庁の「民間給与実態統計調査」(2015年11月発表)によると、2014年の給与所得者数の平均年収は415万円。離職理由の上位には、年収に関わらず「人間関係」や「待遇」が入ったものの、その傾向には違いが見られた。

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『年収別の離職理由』に関する調査

■平均年収層の過半数が「人間関係」に不満

離職理由の1位は、平均年収層・高年収層ともに「人間関係」がランクインしたが、その割合は、平均年収層が過半数となる52%であったのに対し、高年収層では34%に留まった。さらに内訳を見てみると、平均年収層では上司と同僚に対しほぼ同程度の不満を抱いていたが、高年収層では上司への不満を挙げる傾向がやや高く見られた。

また、「待遇(給与、福利厚生)」については、平均年収層(2位・37%)・高年収層(同率1位・34%)で大きな差は見られなかった。一方、「労働時間・環境(残業、休みのとりやすさ)」では、平均年収層が3位・33%と4位以下の回答と比べ高かったのに対し、高年収層は26%に留まり、「キャリア/スキルアップ」や「会社の経営方針・経営状況」と同率の結果になった。

■高年収層はキャリア/スキルや裁量の向上、会社の将来性を重視

離職理由の4位(同率3位)以下では、平均年収層と高年収層で大きな違いが見られた。高年収層では、同率3位に「キャリアアップ・スキルアップをはかるため」(26%)、「会社の経営方針・経営状況が変化」(26%)がランクインしたのに対し、平均年収層では各々7位・15%、8位・11%に留まる結果となった。また、「裁量・権限を得るため」も高年収層では比較的高い傾向が見られた。

これらの結果から、平均年収層は、現状の人間関係や待遇、労働状況を改善したいという理由で離職を決断する人が多いのに比べ、高年収層は、現状だけではなく中長期的な視点で自身のキャリア/スキルや裁量の向上、会社の将来性を考え離職する人が多いということがわかった。次に、年収の多少に関わらず離職理由の1位となった「人間関係」について、実際に転職会議へ投稿された口コミを基に分析した。

『年収別の離職理由』に関する調査

【調査概要】
調査対象:30〜40代で年収400万円以上の男女(全国)
調査期間:2016年1月〜4月/転職会議
調査方法:「退職理由」カテゴリに書き込みのあった1199口コミをテキストマイニングにより分析

文/編集部