永六輔さんが伝えたかった「今こそラジオを聴くべき理由」がスゴい!

写真拡大

朝起きた時、帰宅した時、寂しいからとりあえずテレビをつけるという方は少なくないのでは? 通勤前に身支度したり、朝食を取りながら、チラチラと今日のニュースをチェックするのもまたいいものですが、たまにはテレビをつけずにラジオを聴いてみるのもいいかもしれません。

7月7日に亡くなった永六輔さん(享年83歳)が、ご自身の著書やラジオ番組の中で、何度も繰り返し日常にラジオが必要な理由を語っていたのをご存知でしょうか? これらの言葉がものすごく説得力のある言葉なのです。

もしかしたら、仕事で七転八倒しているあなたの心を解きほぐすようなツールとなってくれるのは、ラジオかもしれません!

■ラジオで鍛えられるのは、働いたり生活するために必要な“想像する力”

全部、先回りして、笑うポイントから登場人物の心の声まで全て説明してくれるテレビやインターネット。とっても便利ですが、ラジオの方がより優れている点もあります。それは、“想像力をかきたてる”という点。

社会で起こる様々な不祥事や、事件を、想像力の欠如と結びつけた上で、永六輔さんは、著書『嫁と姑』の中でこんな風に語っていました。

<われわれは活字とラジオで、もっと想像力を掻き立てて、こうしてこうすればこうなるだろうな、と考えるクセをつけましょう>

営業、事務、開発、サービス業……。どんな仕事でも想像力が必要になりますが、ラジオを聴くことで、いろんなことを想像するクセが身についてくるようです。

■ラジオは考えるメディア! “先を読む力”がジワジワとついてくる

「自分は、言われたことしかできない」と、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

もしかしたら、毎日のラジオ試聴習慣で、先輩のホンネや、取引先が必要としているものなんかを“読む力”が身についてくるかもしれません。

例えば、“サッカー中継”を聴いている時に、ゴールを決めた選手の表情や、鮮やかなフリーキックは、テレビの生中継を見れば、一発でわかります。

ところが、ラジオではそうはいきません。考えなければならないのです。

<アナウンサーも説明が大変だし、聴いてる方も一所懸命、想像しなければならない>

ラジオは、わかりやすく伝える話し手と、想像する聴き手の共同作業が必要なメディア。ゆえに、考える力が身につき、相手の気持ちや、先を読む力がついていくと永さんは述べています。

■ラジオとテレビの差を実感できる一番のチャンスが『紅白歌合戦』だった!

永さんは、ラジオとテレビの違いを一番実感できるチャンスが、毎年12月31日に放送される『紅白歌合戦』であると、著書『読めば読むほど。―子どもたちを“本好き”にする本』で、述べています。

皆さんは、紅白歌合戦が、テレビとラジオで同時中継されていたのをご存知でしたか?

<そのラジオを全部聴かなくていいですから、小林幸子のところだけを聴いてみて下さい。テレビはね、小林幸子を映しておけばいいんですよ、どこに本人がいるんだかわからない、おそろしく豪華絢爛な衣裳を……。しかし、ラジオは、あれを言葉で言わなきゃならないんです>

そして、永さんは「実際にテレビで映っている衣裳より、想像力の衣裳の方が素晴らしいはず」とも述べています。

紅白歌合戦までにはまだ4カ月以上ありますから、例えば、リオ・デ・ジャネイロオリンピック競技の中継内容をラジオとテレビで比べてみるのも面白いかもしれませんね!

以上、永六輔さんが主張していた“ラジオを聴くべき理由”についてお届けしました。

病気と闘いながら、永さんがラジオ放送への意欲を燃やし続けた理由がほんの少しだけ見えてくるような気がしませんか?

テレビやスマホと違って、ラジオが必要とするのは聴覚のみ! 聴きながら目や手を動かし、家事や育児に取り組みつつ情報収集ができる点も魅力です。

「なんだか、もう今日は眼を使いたくないな……」なんて時、ラジオの“チャネルサーフィン”をしながら、お気に入りの番組を見つけてみませんか?