妊娠が分かった瞬間から出産まで、男性がやるべきこと【保存版】

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・初期〜妊娠4カ月……つわりがピーク、メンタル面も不安定に
・中期〜妊娠7カ月……お腹の膨らみが目立ち始める
・後期〜妊娠10カ月……お腹が大きくなり、立ちくらみや腰痛が起こりやすくなる

男性は妻の妊娠を知ったときから出産まで、どのような行動をとるべきでしょうか。初めての子供ができてうれしいけど、実際どうしていいかわからないという男性も多いと思います。そんな人のために知っておきたい出産までの流れを紹介します。女性の体のことやお金のこと、少し知っておくだけでもお互いに不安な気持ちを取り除けるかもしれませんよ。

■ 1.産婦人科へGO!

まずはしっかり検査して奥さんと赤ちゃんの状態を確認しましょう。初診料は1万2千円程度。今後、出産までに奥さんは計14回(厚生労働省の推奨回数)病院で健診を受けることになります。

※ 妊娠・出産に関する病院での費用には健康保険がききません。

■ 2.親になる覚悟を決める

出産までの自己負担額は10万円ほどあれば可能。最大の出費となる分娩入院費も最低30万円はかかりますが、健康保険に加入していれば「出産育児一時金」としてもらえる42万円で出費をほぼ0円に抑えることができます。その他にも様々な制度を利用できるので、出産費用に関してはあまり心配する必要はありません。ただし、AIU保険会社が行った試算では、子供が生まれて大学を卒業するまでに約1700万円〜2400万円かかるとされてます。

・中絶という選択
母体への負担とリスクを最小限にするためにも、早い決断が求められます。手術が可能な期間は「母体保護法」で妊娠21週6日(妊娠6ヶ月2週目)までと定められています。

■ 3.妊娠届を役所に提出

ここで母子手帳がもらえます。母子手帳内にある妊婦健康診査費用補助券で今後の健診代がまかなえます。

・母子手帳とは
正式には「母子健康手帳」と言い、「母子保健法」という法律に基づき交付される。妊婦の健康状態や赤ちゃんの発育、健康診断の結果、受けた予防接種の情報などをまとめて記録するための手帳。

・妊婦健康診査費用補助券とは
保険が使えない代わりにもらえる基本14枚からなる補助券。妊婦健康診査受診時に医療機関に提示すると、額面金額までの公費助成が受けられます。ただし地域によってその額が数万円単位で大きく異なるので注意。
例)大阪府・高槻市の場合
助成額:計12万円
内訳:23,000円×1枚、10,000円×2枚、7,000円×11枚

■ 4.周囲に奥さんの妊娠を報告

何が起こるか分からないため、すぐに報告するのは家族ぐらいに留めておきましょう。その次に会社と相談し、周囲には妊娠5カ月の安定期に入ってから伝えるといいです。

■ 5.今後の生活について相談

出産後はさらにお金が必要となってきます。奥さんが安定期に入れば、生活についてしっかり話し合いましょう。奥さんが働いている場合、いつまで仕事を続けるのか、いつ復帰するのか。辞めて専業主婦になるなら今後の収入をどうしていくのかなどしっかり決めましょう。できるならここで「今後はお小遣い月1万円で良いよ」など、自身より子供を優先にするという姿勢を見せて、奥さんの不安を取り除いてあげられるといいですね。

■ 6.赤ちゃん用品の準備

最低限用意しておきたいアイテムはおむつ、哺乳瓶、哺乳瓶乳首、ウェットティッシュ、粉ミルク、衣類、ベビー用綿棒、ベビー用爪切り、ガーゼ、ベビーバス、赤ちゃん用の石鹸、チャイルドシート、ベビー布団など。

■ 7.出産

・ おしるし

奥さんが妊娠10カ月目の臨月を迎えると、出産のサインである"おしるし"がきます。少量の血が混じったおりもののことで、数時間から数日以内に陣痛が始まるといわれています。ただ、おしるしがなかったり、陣痛まで1週間空いたりと個人差があるので、あくまで目安として考えてください。

・ 陣痛

赤ちゃんが外に出ようとして、子宮が収縮することにより生じる痛みです。はじめは不規則だったのがだんだんと規則的になり、痛みも強くなってきます。陣痛の間隔が10分程度になったら産院に連絡をして、指示を受けましょう。奥さんは出産にむけてエネルギーが必要なので、手軽に補給できるゼリー飲料(ウイダー in ゼリーなど)を用意しておくと便利です。

・陣痛タクシー

陣痛がはじまったとき、一般的に救急車は呼べません。頼る人がいない場合、タクシーを利用する人も多いですが、乗車を断られる場合もあります。そのため、陣痛タクシーと呼ばれる事前に登録することで、陣痛時にも対応したサービスを提供しているタクシー会社があります。料金も通常利用時と同じで、いつ破水しても大丈夫なようにシートは防水カバーが装備されていたり、運転手が専用の講習を受けているため安心です。近くにない場合は、24時間呼べるタクシー会社を調べておきましょう。

■ 8.出生届

生まれた赤ちゃんを戸籍に入れる手続きです。赤ちゃんが生まれてから14日(出生日を含む)以内に役所へ提出します。14日を過ぎても受理はしてもらえますが、正当な理由がない場合は5万円以下の罰金が課せられる場合もあるのでご注意を。提出時には、出生届及び医師発行の出生証明書と母子手帳、印鑑(シャチハタ・スタンプ印・ゴム印等は不可)などが必要になります。

■ 9.産後のケア

奥さんは出産後、育児へのプレッシャーや環境の変化などがストレスになって"産後うつ"にかかる可能性があります。気分が沈んでいたり、夜眠れない、食欲不振などの症状が2週間以上続くようなら病院に行って見てもらいましょう。出産後約1カ月で症状が出始める方が多いようです。

■ 番外編1.結婚式を挙げる

結婚がまだ、もしくは挙式はまだというカップルの場合。挙式・披露宴のベストタイミングは、安定期である妊娠5〜7カ月目。逆に3カ月目辺りだと心身ともに不安定な時期なので避けること。急げば約1カ月で準備は可能。リーズナブルなマタニティプランやおめでた婚プランを用意する会場も多いです。奥さんが妊娠していることを伝えて、ぴったりなプランを選びましょう。

■ 番外編2.父子手帖

母子手帳の男性版。地方自治体が発行・配布しており、妊娠から出産までの母体の変化や、その時々の妻への接し方、父親の子育てへの関わり方、育児の基礎知識など、子育てに必要な知識が幅広く掲載されています。

■ 番外編3.知っておきたい知識

◎ 「医療費控除」

1年間で自己負担した医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすると納めた所得税の一部が戻ってきます。妊娠・出産費用も対象に含まれます。家族全員分の医療費の領収書、産院への交通費、薬局などで購入した薬のレシートは必ずとっておきましょう。

◎ 「出産手当金」

名のとおり産休手当です。奥さんが勤め先の健康保険に入っていて、産休を取ればもらえます。日給の3分の2に相当する金額が、産休日数分(最大98日)支払われます。

例)月給20万円の場合
20(万円)÷30(日) × 2/3 × 98(日) = 約43万5千円

■ 最後に

すべてに共通して言えるのは、ナーバスになっている奥さんとけんかをしたり、険悪なムードにならないよう、これまで以上に気遣いが必要となります。お互いに初めてのことで不安な気持ちがあると思います。重いものを持ってあげたり、早く家に帰って家事を手伝ってあげたり、命をかけて出産に臨むパートナーに対して自分ができることを考え、二人三脚で歩んでいきましょう。急な妊娠の場合は仕方ありませんが、結婚後に子供がほしいと考えているのなら、妊娠前に民間の医療保険に加入しておくことをオススメします。妊娠した後では医療保険に入りにくくなり、条件も悪くなるからです。事前に入っておけば帝王切開や流産、妊娠中毒症などの際にも保険金が出るので、より安心して出産に臨めることでしょう。

(photo by 足成)
(著&編集:nanapi編集部)