「上海ディズニーを倒す!」 中国No.1お金持ちによるテーマパークたった1年チョイで閉園 / 1日の来場者1万人見込みが平均200人か

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2016年6月、中国・上海に世界6番目のディズニーパークが誕生した。入場料やフードが異常に高いなんて言われつつも現地では大人気だ。そんな上海ディズニー開園直前に、ある中国人が「上海ディズニーをぶっつぶす!」と、中国産テーマパークを作ったのをご存知だろうか?

彼の名は、王健林氏。中国No.1お金持ちである。過激とも言える対抗姿勢に世界が注目したが、そんな彼の会社が運営しているテーマパークのひとつがわずか1年余りで閉園してしまったという。

・1年半で閉園の『ワンダ・ムービー・パーク』

王健林氏が会長をつとめる「ワンダ・グループ(万達集団)」は不動産、映画館、ショッピングモールの運営などを行う大手企業だ。FIFAの大型スポンサーにもなるなど話題に事欠かない。

王氏は、上海ディズニー開園直前には、自社のテーマパークで打倒上海ディズニーをかかげ、「ディズニーには、この先20年儲けさせはしない」と、あまりにも挑戦的なコメントを発表し注目を浴びた。

……が、しかし! 7月31日をもって、運営しているパークのひとつがこっそり閉園していたことが判明したという。湖北省武漢市にある『ワンダ・ムービー・パーク』である。

・1日の来客数1万人という予想 → 平均200人程度だった

2014年12月20日にオープンした『ワンダ・ムービー・パーク』。32億元(約480億円)が投入され、「世界で唯一無二の映画テーマパーク」になるはずだった。

しかし、『中国日報』によると当初の来客予想8000〜1万人のところ、フタをあけてみると1日平均200人。最終日も来園者はわずか400人ほどしかいなかったのだとか。……これは厳しい。

何もかもがダメダメだったというわけではなく、たとえば、カリフォルニア・ディズニーランドにある「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」の湖北省版とも言える「飛越湖北」など満足度が高いアトラクションがあったそうだ。しかし、その一方で、アトラクションの数の少ないこと、その割に入場料が高いという不満も出ていたという。

ちなみに、公式サイトによると、今回の “閉園” は「アップグレードのための休業」とのことだが、具体的な再開日は不明である。

・なお『ワンダ・シティ』は絶賛営業中

ディズニーへ挑戦状を叩きつけた直後、たった19カ月で休業のパークが出てしまうとは、中国、いや、ワンダ自爆したか! ……と、思うのはちょっと早い。

たしかに『ワンダ・ムービー・パーク』は営業を停止しているが、たとえば対ディズニー姿勢を明らかにしたパーク『ワンダ・シティ』は絶賛営業中。Web漫画で「子供も満足」「コスパが良かった!」などと紹介され、大人気なのだとか。それが事実なら『ワンダ・ムービー・パーク』の弱点を克服していることになる。

果たして、本当にアップグレードして帰ってくるのか、それとも戦略的な切り捨てなのかは不明だが、会長みずからが「ディズニーを倒す」と大風呂敷を広げた以上、ワンダ・グループのテーマパークがどんな展開になるのか非常に気になる! 海外展開も視野に入れているとのこと。日本に参入……なんて可能性もなきにしもあらずかもしれない。

参照元:Facebook、ワンダ・ムービー・パーク、RFI、捜狐旅遊(中国語)、Sina Weibo、日本経済新聞
執筆:沢井メグ

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