学生の窓口編集部

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こんにちは! 上智大学3年の優貴です。
だんだんと外も暑くなってきて、いよいよ本格的な夏が到来! といった感じですね。さて、今回のテーマはワインです。この記事を読んでいるみなさんの中にも、大学生になって成人し、お酒を飲むようになったという方は多いのではないでしょうか。実際ビールやカクテルを気軽に楽しむ大学生も少なくないですよね。しかし、そんなみなさんでも「ワインは苦手で…」という人がいるかもしれません。僕の友達からも「味の違いがわからない」「マナーとかいろいろあるみたいだけど、そもそもどう飲めばいいの?」といった声をよく耳にします。

そこで都内の某ワインバルで働き、年間500種類以上のワインをテイスティングする僕が、今回と次回の2度にわたって、ワインの基礎知識をごくごく簡単に説明します。これをきっかけに、少しでも多くの人がワインに興味を持ってもらえたら幸いです。1回目となる今回は、「テイスティングの方法」に関してです。

*テイスティングとは……「ワインなどの鑑定をすること。特に、ワインの栓を開けたとき、状態を確かめるために飲んでみること。試飲。」(出展:『大辞林 第3版』)

1.グラスの持ち方

ワインを飲むにあたってグラスのもち方を気にしてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、一般的な次の二通りのもち方さえおさえてしまえば問題ありません。

・脚(ステム)を持つ

これは特に日本でよく見かけられる持ち方です。手の体温でワインを温めてしまうと味が落ちてしまうため、それを避けようとの狙いがあるようです。

・ボール(丸い本体)を持つ

これは国際的に広く認められた持ち方です。僕も基本的にはこの持ち方を好みます。やはり脚をもつと不安定で、こぼしてしまう恐れがあるからです。

二種類のもち方を確認しましたが、いかがでしたか? グラスの持ち方には諸説あるので二つのうちのどちらかしっくりくる方で飲めば基本的には大丈夫です。

2.色を見る

白ワインの場合、麦の様な黄味がかったものが多く、なかには金色を帯びたものもあります。赤ワインは、紫がかった赤やルビーのような色が若いものに多く、熟成を重ねるにつれて徐々に褐色を帯びるのが一般的です。ぜひさまざまなヴィンテージのワインを見比べてみてください。

3.香りをかぐ

グラスを鼻に近づけ香りをかぎ、ブショネ(コルクが原因で発生する不快臭)がしないかを確かめます。その際、グラスを反時計回りに2〜3回まわすと香りが立ち、香りをより楽しむことができます。 人によって香りの好みは様々ですが、僕は特に白ワインのヴィオニエ種のアロマティックな香りがお気に入りです。

4.ワインを口にふくむ

ワインを一口だけ口に入れ、舌の上で円を描くように転がします。人間の舌は、その部位によって酸味を感じたり甘味を認識したりと役割が変わってきます。しっかりと転がし、その微妙な味の感じ方の違いを体感してみてください。無理に難しい感想を言う必要は全くありません。甘味や酸味、渋みなど自分が感じた味が好みのものかどうかいろいろと飲み比べてみましょう。さまざまな味を経験するうちに、自分の好みが大体わかってきます。ちなみに僕はブドウの粒本来のフルーティーさを感じるのが好きなので、果実味のより強いピノ・ノワールという品種の赤ワインを好みます。

以上、ワインの基本的なテイスティングの方法でした。「意外と簡単?」と感じた人も多いのではないでしょうか。最低限のルールさえおさえておけば、あとはワインを楽しむことこそ最重要マナーです。難しそうなどと敬遠せず、みなさんもぜひ気軽にワインの世界を楽しんでください!次回はブドウ品種について有名なものだけをピックアップして説明します。そちらもあわせて読んでいただけたら幸いです!

<大学生のまずこれステップ>
1. テイスティングはそれほど難しくないということを知る
2. テイスティングの基礎を知る
3.実際にお店に行ってテイスティングに挑戦してみる!

文・優貴