リオ五輪の自転車競技で京劇ヘルメットが話題をさらった。

写真拡大

リオデジャネイロ五輪・自転車女子チームスプリントで、中国代表の宮金傑と鐘天使の中国チームが五輪記録と世界記録を更新し、自転車競技では中国人選手として史上初となる金メダルをもたらした。また、男子スプリントの敗者復活戦でも、徐超が中国人選手としては史上初のベスト8入りを決めた。徐選手はベスト8に入った唯一のアジア人で、最終的に6位入賞を果たした。羊城晩報が伝えた。

【その他の写真】

徐選手のヘルメットには、中国の伝統的な古典演劇・京劇に登場する張飛の顔がデザインされ、輪郭は黒で、ユニフォームは鮮やかな赤であるため、試合中も非常に目立っていた。徐選手が頭を下げて自転車をこぐと、「張飛」の顔が前を向き、迫力が出る。

また、宮選手のヘルメットには「穆桂英」が、鐘選手のヘルメットには「花木蘭」がそれぞれデザインされ、徐選手の「張飛」と合わせて、中国の自転車チームの「ヘルメットシリーズ」がお守りとなり選手の活躍を後押しした。国内のソーシャルサイトで話題をさらっているだけでなく、会場にいた外国人の観戦客をも魅了した。

また、BBC(英国放送協会)の記者は、「このようなヘルメットをこれまで大会で見たことがない。具体的に何がデザインされているかは分からないが、中国の演劇の要素であることはわかる。構図が美しく、とても目立っている」と評価している。

試合会場のボランティアも、「このようなヘルメットは戦術的価値もあり、他の国の選手の集中力をそぐ可能性もある。例えば、並んで追い越そうとした時に振り向いてこの絵が目に入ると、私だったらギョッとしてしまう」と話した。

試合会場で外国人の観戦客を取材すると、みな興味津津で、あるオーストラリア人は、「それなら、オーストラリアはヘルメットにウルヴァリン(映画ウルヴァリン: SAMURAIでオーストラリアの俳優・ヒュー・ジャックマンが演じたスーパーヒーロー)をデザインしたらいい……」とすぐにアイデアを出していた。

宮選手と鐘選手の優勝が決まると、フランス人コーチは、自分の頭を指差しながら、「今日、彼女たちは試合で一番早かっただけでなく、一番目立っていた」と語った。自転車女子チームスプリントで、今回金メダルを取ったことで、中国の歴史に新たな1ページが加えられただけでなく、「ヘルメットの歴史」にも新たな1ページが加わった。これまで、各国のヘルメットは、抽象的なグラデーションのデザインばかりで、シンプルかつありきたりなものばかりだった。

斬新なデザインのヘルメットが生まれたきっかけは、徐選手の以前から個性のあるヘルメットをかぶって五輪に出場したいという考えからだ。そして、徐選手は今回の五輪の試合では、中国後漢末期から三国時代まで蜀の将軍だった張飛のように、勇敢に、そして伸び伸びと戦い、好成績を収めた。

このようなヘルメットには、深い歴史的文化の要素が含まれているだけでなく、かぶっている選手の気持ちを高ぶらせる効果もある。今回は3人の選手の特徴に合わせて、「穆桂英」、「花木蘭」、「張飛」がデザインされ、中国の伝統文化を世界の舞台で披露し、観戦客を興奮の渦に巻き込んだ。今後の自転車の試合ではユニークなヘルメットを披露するというのが新たな風物詩となるに違いない。(提供/人民網日本語版・編集/KN)