6歳までの子に「暴力シーン」はNG! では「ヒーローもの」の戦いはいいの?

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最近はテレビやDVDだけでなく、ゲームなどでも激しい戦闘シーンや暴力や殺人などのシーンが多くなっています。

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小さい子に暴力シーンを見せてもいいのでしょうか? ヒーローものやアニメなどの暴力シーンはどうなのでしょうか?

今日は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、幼児に見せてはいけないシーンと見せても大丈夫なシーンについてお話しします。

幼児には仮想と現実の区別がつかない!?

アメリカの小児科アカデミーは、6歳未満の幼児には、暴力シーンを見せるべきではないと主張しています。理由は幼児には仮想と現実の区別がつかないのだと言います。

想像してみてください。

例えば目の前で、銃が乱射され人が血を流してバタバタと倒れていくシーンを。

これが現実なら、大人でも恐怖にかられ、震えて心臓がドキドキするのではないでしょうか? 実際にそんな事件を目撃した人は一生のトラウマになることでしょう。

また、激しい暴力シーンでは、暴力をふるっている人間の怒りや、暴力をふるわれている方の恐怖も画面を通して伝わってきます。それがもし目の前で起こっている現実だとしたらどうでしょうか?

現実だと思ってしまう幼児が、どれほど恐怖を感じるか想像できますね。

リアルな暴力シーンが幼児に与える悪影響

同じく小児科アカデミーは、テレビやオンラインで暴力シーンを見ている子どもは、不安や悪夢にうなされることも多いと言います。

それが作られたドラマであっても、幼児には本当に起こっていることのように見えてしまいます。ニュースで実際に起こっている事件や事故や戦闘シーンを見るのと区別がつかないのです。

怖い映画を見た後、悪夢にうなされたということは、誰でも経験があるでしょう。

また、暴力シーンをよく見ている子は、攻撃的になり怒りの感情を持ちやすいとも報告しています。

暴力シーンを見た子どもは、気に入らないことがあったり、腹が立った時には、相手を殴ったり蹴ったりすればいいと思ってしまうかもしれません。それがこの社会のやり方だと思わせてしまうかもしれないのです。

もし、それが現実なら大人でも恐怖を覚えるというような、人が演じるリアルな暴力シーンは、幼児には見せてはいけないのです。

ヒーローものも暴力シーンがあるけど大丈夫?

子ども向きのドラマやアニメでも、少なからず暴力シーンはありますよね。

典型的なのは悪い奴をやっつけるシーンです。

筆者は、これらのヒーローものや登場人物が、明らかに実際には存在しない架空のものだとわかるようなものは、見せてもいいと思っています。

悪い奴をやっつけてくれるヒーローやヒロインは、言ってみれば正義の味方なわけですから、彼らが悪い奴を殴ったり蹴ったりしても、それは子どもに不安や恐怖を与える対象にはなりません。

むしろ、悪い奴が、いかにも怖そうな怪獣や異星人のように、恐怖を与える対象として作られていれば、自分に恐怖を与える悪い怪獣をやっつけてくれる強い人と捉えることができるのです。

実際、子どもの頃に、正義の味方ウルトラマンに憧れた、というパパも多いのではないでしょうか?

格闘シーンから教えられること

強くありたいというのは、自分や愛する者の身を守るためには強くなければならないという、人間が持つ動物的な本能かもしれません。

さらに、今の世の中、子どもを狙った犯罪もありますから、攻撃はしなくても防御する必要に迫られることもあります。

そう考えると、子ども向きアニメなどの格闘シーンは、相手を攻撃するためではなく、自分の身を守る方法を知るために見るということもできます。

一緒にテレビを見ている時に、「やられそうになったらこんな風に防げばいいんだな」と

子どもに言えばいいのです。男の子には特にパパが言うのが効果的です。また、悪に屈せず弱い者を助けるという正義感を教えることができます。

子どもはテレビや映画やゲームに影響を受けます。ですから何でも禁止してしまうよりむしろ、正義感を教えたり、防御法を教えたり、本当に強いヒーローは弱い者いじめをしないなど、子どもがプラスの影響を受けられるように、上手にフォローしてあげましょう。