1

街角に立てられている道路信号を制御するシステムと通信し、目の前に見えている信号がどのタイミングで青になるのかを車内のメーターに表示させることができる機能「Traffic light information system」をアウディが世界で初めてアメリカで提供開始します。今秋から開始されるのは信号の変わるタイミングを表示させるシステムですが、実はこれは交通インフラと自動車が通信をおこなうという、将来の自動運転カーにもつながる大きな構想の第一歩となるものとなっています。

Audi announces the first vehicle to infrastructure (V2I) service - the new Traffic light information system | Audi USA

https://www.audiusa.com/newsroom/news/press-releases/2016/08/audi-announces-first-vehicle-to-infrastructure-service

アウディが提供を開始するのは、走行中の道路に設置されている信号の状況を読み取って、ドライバーの目の前にあるメーターパネルの中に表示させるというサービスです。これは従来にはなかったものであり、ドライバーは事前に信号の状況を知ることで不要な加減速を行うことから解放され、スムーズな運転と燃費に優しい運転を行うことが可能になります。

実際にどのようなサービスが提供されるのか、以下のムービーを見るとその様子を理解できます。

Audi Traffic light information system - YouTube

アウディでは、ドライバーと世界をつなぐモバイル・コネクティビティ技術の「Audi connect」を2010年から提供しています。



これは、クルマに搭載したデータモジュールを介して、目的地の天気予報と地図の確認・オンラインニュースの閲覧・ガソリンスタンドの検索・またオンラインで目的地を調べたりすることも可能なサービス。そして今回新たに提供が開始されるのが……



目の前の信号の状況をドライバーに知らせる「Traffic light information system」です。



多くの場合、街に設置された道路信号は中央交通制御センターなどによってその動作が制御されています。



アウディでは2016年秋から、このようなサービス提供者から情報を受け取ってアウディのサーバーで管理するサービスをいくつかのモデルとなる都市で開始します。



この機能を搭載したクルマが対応のゾーンに入ると、車載の通信装置がアウディのサーバーに接続して……



信号の動作状況を取得し、目の前にある信号があとどのぐらいで赤から青に変わるのかを知らせてくれるようになります。



今回始まるのは、信号の状態を知らせるというシンプルなサービスですが、これは街全体がネットでつながる「スマートシティ」を実現する第一歩となるものです。



今後は、信号情報の提供だけでなく、街じゅうを走り回る自動車からのさまざまな情報が中央交通制御センターに集められるようになり……



交通の状況をリアルタイムで把握し、状況に応じて信号の運用を最適化することによってスムーズな道路状況を実現することが試みられています。



さらに、このV2I技術もそのさらに上を行く、クルマ同士が通信し合うV2V通信(Vehicle to Vehicle通信:車対車通信)の第一歩となるものです。



道路上の全てのクルマとインフラがつながる社会の実現に向け、アウディでは世界で初めて「Traffic light information system」を提供開始するというわけです。



なお、このサービスはアウディが提供している「Audi connect」の上級グレード「Audi Connect PRIME」の一部として提供されるとのことです。

V2I通信やV2V通信で実現可能な未来の交通システムの構想は、以下のサイトを見ると理解することができそうです。

第13回「夢の『オートパイロットシステム』(自動車の自動運転)実現への道のり(後編) 〜運転支援システムの高度化と無線通信の活用で自動運転目指す〜」 - 技術・サービス最前線 - 日経スマートシティコンソーシアム

http://bizgate.nikkei.co.jp/smartcity/technology/001541.html