「吉田類の酒場放浪記」は2003年9月の放送開始から13年。『大人の月9』といわれる酒呑み愛好番組だ。そのスピンオフ番組として2012年4月にスタートし、かれこれ4年以上続いているのがこの番組である。ファッションモデルの倉本康子、女流棋士の万浪奈穂、ハーモニカ奏者の寺澤ひろみが交代で案内人を務める。
過去に吉田版で登場した店を再訪するのが特徴で、数年ぶりに訪れた店の佇まいや雰囲気が以前と変わらないことにほっとしながら、美女たちのひとり酒を愛でようという趣向だ。フォーマットは「吉田類〜」と同じで、まず近くの名所や店に立ち寄り、その後、酒場に流れるパターンだ。
が、パターンは同じでも、吉田類がいるのといないのでは大違い。店主にオススメを聞き、それを飲み食いして、あ〜美味しかったで一丁上がりというグルメ番組と変わらないあっさり感がある。
この日は寺澤ひろみが原宿「魚河岸料理 あしどり」を訪れた。鼻にかかった甘え声で店主に話し掛けるので媚びを売っているようで不快だ。もっと酒と肴に集中すべし。「ワカコ酒」(BSジャパン木曜23時30分)を見習えと言いたい。おまけに酒と肴のアップになると、画面が揺れるので見ていて悪酔いしそうになる。エンディングの句も「本当に ここは 竹下口なのか」と落書きレベル。いろいろ残念な番組である。(放送2016年8月12日23時30分〜)

(白蘭)