ルーズなのに結果を出す!「イタリア人に学ぶ楽しく働く」ヒント

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イタリア人というと、陽気で明るくフレンドリーなラテン気質というイメージがあります。仕事に対して勤勉な日本人とは対照的に、ルーズで怠惰だとも思われています。

しかし、ファッションや車などのイタリアブランドは一流品として扱われ、イタリア料理は世界中で愛されていますし、国の経済状況を見ても財政赤字の規模は小さく、不動産バブルなども起こっていません。

これは単に怠け者が得をしている訳ではなく、寄り道をしながらも今を柔軟に楽しく生きるイタリア人の気質に秘密があるようです。

そこで今回は、宮嶋 勲氏の著書『最後はなぜかうまくいくイタリア人』を参考に、イタリア人に見習う“楽しく働くヒント”をご紹介します。

■ 結果ではなく過程重視

イタリア人と待ち合わせをして、時間通りに来たことがない。これは筆者自身何度も経験したことで、友人だろうがビジネスの相手だろうが同じです。

何かを一緒に遂行しようとする時、計画通りにことを進めたいにも関わらず、新しいアイディアを取り入れたいからと完成直前でやり直したり、ミーティング中も全く違う方向に話しがそれるなんて毎回。それはイタリア人のこんな価値観が理由のようです。

<本来の最終目的に拘泥することなく、その瞬間に面白そうに思えることに熱中して、いまを生きる。だから人生が寄り道をくり返し、ジグザグに進むのだ。>

下校途中は「寄り道せずに、まっすぐ帰りなさい」と言われて育った私たち日本人は、目的遂行能力には優れているもののその過程を楽しむのは苦手。むしろ、寄り道を楽しむことに罪悪感さえ感じてしまうもの。

しかしイタリア人は真逆で、寄り道してこそ新しい発見があり、結果よりも過程を楽しむことを重要視しているのです。“寄り道こそが人生”と言わんばかりに、そこでの経験や発想を活かしてこそ、卓越したデザイン性の高い高級品が生まれているのでしょう。

■ それでも結果が出る秘密

しかし、寄り道ばかりではゴールに辿り着きません。赴くままに楽しいことをだけをして生きているのでは社会が成り立ちませんが、結果的に成果を出せるには秘密があるのです。

<人生は常に不測の事態の連続で、そんなことにいちいち腹を立てること自体がおかしいという哲学である。(中略)不測の事態に慌てるというのは愚の愚であり、どっしりと構えて、解決策を見出すことに全力を尽くすほうがよほど大切であるということだ。>

計画などあって無いようなもので、失敗を失敗とさえ受け取らずに、ただ現状を冷静に受け入れらる余裕があるのです。

それは前途にもあったように、目的遂行に縛られ過ぎていないからというのも理由の一つでしょう。寄り道をしてスケジュールが押したとしても、火事場の馬鹿力で粘りに粘って最後は帳尻を合わせるのがイタリア人。

少しのミスも許せず、細かなことを気にしすぎてしまう私たち日本人も少しは見習いたいものです。ピンチに強くなるには経験値が必要ですが、少なくとも“不測の事態は起こりうるもの”ということを常に念頭に置いておくことはすぐにでも真似できそうですよね。

以上、イタリア人に見習う“楽しく働くヒント”をご紹介しましたが、いかがでしたか?

事を計画通りに進めず、アポの時間には毎回遅れ、突拍子もない発言をするイタリア人に振り回されるものの、なぜか憎めずまた仕事がしたいと思わせてくれる魅力は、とにかく今を大切にし、自分にも他人にも寛容な気質だからでしょう。

イタリア人の考えを全て真似するべきということではありません。彼らの価値観から、今この瞬間を楽しむことの大切さを学び、人生の意義を自分なりに見出してみてはいかがでしょうか。そうすればきっと、日本という環境、自分の仕事や生活の中で心に少し余裕を作り柔軟でいられるはず。