【今さら聞けない】新車のブレーキのならしって必要?

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新車を購入した際にはナラシを行ったほうがいい

今のクルマの大半は、ディスクブレーキで、そのローターが鋳鉄のディスクであるならば、できればナラシは行ったほうがいい。

目的は、高温時の熱安定性確保と対クラック性能を確保すること。要は、緩やかにブレーキシステム全体の熱を入れていき、ブレーキディスクとパッドの表面のあたりをつけるためにやる作業だと思えばいい。

目安としては、5割ぐらいまでの踏力で、40〜50km/h(50km/h→10km/h、40km/h→0km/h)の減速を30回ぐらい行う。具体的には流れのいい郊外の幹線道路を100kmぐらい走れば完了するだろう。

その間、できるだけ急ブレーキは避け、峠などの下り坂で連続ブレーキをかけたり、ブレーキに熱が溜まり過ぎないようにするのがコツ。

そしてブレーキとブレーキの間に、クーリングの時間を設けるのがコツだ。ナラシをしないでハードなブレーキを繰り返したりすると、ローターのゆがみやクラックの原因になり、ブレーキペダルを踏んだ時のジャダー発生にもつながる。

パッドだけの交換でもナラシは重要

また、消耗品であるブレーキパッドを交換し、ローターに関してはこれまで使っていたものをそのまま使い続ける場合、はじめはパッドとローターが均一に当たらず、当たるところと当らないところがマダラになってしまう。

そういう場合も、ナラシ=摺り合せが必要になるので、やはり上記と同じような走り方をして、ときどきローター覗き込んで、どれぐらい均一に当たっているかをチェックし、きれいにあたりが付いたら、ナラシ終了。

パッドのナラシも上手にやらないと、鳴きや扁摩耗の原因になるので、意識してやってみることをおすすめする。

モータースポーツ用のメタル、カーボンメタル、セミメタルなどの素材のパッドに関しては、パッドメーカーの推奨するナラシ、もしくは上記の街乗りでのナラシに加え、高速道路などでもう少し速度域(温度域)の高いナラシ(6〜7割ぐらいの踏力でのブレーキと、クーリングの繰り返し)をするといいだろう。

ストリート用のノンアスベストのパッドなら、一般道でのナラシだけでも十分なはず。

もっとも、厳密に言えば、ローターだって消耗品なので、ナラシをやってもジャダーが出たり、均一なアタリが出ない場合、ローター交換やローターの研磨加工(厚みに余裕がある場合)などが必要になる。

ブレーキは重要保安部品なので、安物には手を出さず、純正部品もしくはそれ以上のハイパフォーマンス(高価)な、信頼できる製品を選ぶというのがポイントだ。

(文:藤田竜太)