からだエイジング : 唇の荒れは見た目印象も半減! 周到リップケアで好感度UP

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空気が乾燥する秋冬だけでなく季節を問わず、体調の悪いときなどに唇が荒れて困ったという経験のある方も多いのでは? 皮膚がとても薄い唇には汗腺や皮脂膜がなく、外部刺激から皮膚を守り、水分が逃げないように閉じ込めるといったバリア機能が働きません。そのため、唇は肌以上に乾燥しやすく、荒れやすいパーツなのです。フェイスケアと同等以上の意識でケアをして、臆せずキスできるプルプル唇を目指しましょう。

唇の荒れ、放置はNG。重症化するとこんなトラブルに発展することも!

唇が乾燥してカサカサになるといった症状が進むと、唇がひび割れしたり、唇の周りが腫れることも。主な症状として以下のものがあります。

口唇炎

口周りの湿疹・皮膚炎で、唇に発生したもの。皮めくれや亀裂、ブツブツ、赤くなるなど。まだ乾燥症状が唇だけの段階です。口の周りをなめる癖がある子どもに多い「舌なめずり皮膚炎」も口唇炎の一種。

口角炎

口唇周辺にまで炎症がおよんだもの。口角が赤く腫れてただれます。出血やヒリヒリ感、色素沈着をともなう場合も。

※ともに、痛みがひどい場合や水疱ができる場合は皮膚科を受診しましょう(水疱はヘルペスウイルスの感染の可能性も)。

口唇炎・口角炎の原因は? その対処法を伝授

胃腸の機能低下や生活習慣の乱れ、ストレスのほか、口紅やリップクリーム、グロスなどによるかぶれ(炎症)、気候(特に冬)による乾燥、繰り返しなめる、日焼けなど。また、ビタミンB2・B6などのビタミンB群の不足や細菌の感染なども原因のひとつ。さらに歯周病など、口内のトラブルが原因で発生した雑菌が唇にも広がって炎症を起こす場合も。原因はさまざまなので、原因に合った対処が必要になります。

口唇炎・口角炎など、軽度の唇荒れにはこう対応

一般的に“胃腸が弱っているサイン”ともいわれ、体調のバロメーターにもなる唇の荒れ。軽度の場合は、以下のような点に気をつけてセルフケアを。

・ 患部を清潔にし、リップクリーム代わりに純度の高い精製ワセリンなどの保湿剤を使って対処
・ 合わないと思われる口紅などのリップメイクを一旦やめてみる
・ 唇をなめる、こする、皮をむしるのはNG(めくれた皮が気になる場合は、ワセリンをたっぷり塗ってふやかした後に眉毛バサミなどの小さなハサミでカット)
・ 唇の荒れに良いとされるビタミンB2やビタミンA、鉄分などを積極的に摂る(唇のインナーケアとして定評のあるビタミンB2は、ヨーグルトや牛乳、卵、ほうれん草、うなぎなどに含有)。また、栄養バランスの良い食事を心掛ける
・ 睡眠を見直し、早寝早起きを心掛けるなど、体調を整える
・ 唇への刺激となるメントール(リップクリームやオーラルケアに多く使われています)や、食べると唇がかゆくなる食べ物を避ける(とろろや納豆、マンゴーなど)
・ 歯みがきやうがいで口の中を清潔に保つ

こまめなうるおい補給が鍵。習慣にしたいデイリーケア

毎日のちょっとした心掛けで唇のトラブルも回避できるので、ぜひ、お試しを。

・ 日中はリップクリームでこまめに保湿
・ お風呂上がりや寝る前に、リップクリームや軟膏タイプの治療薬をしっかり塗る
・ 紫外線が強いときは、UVカット機能のあるリップクリームなどで日焼けを防ぐ
・ スペシャルケアとして、ワセリンやハチミツを活用。たっぷりと塗ってラップで数分放置してからはがし、保湿ケアを万全に
・ 唇表面のゴワつきが気になる時はやさしくゴマージュを

肌荒れと同様、唇の荒れも不規則な生活やストレスの影響が大。生活のバランスが乱れている方は食生活を見直す、きちんと休息するなど、生活習慣を改善することで唇トラブルの軽減や慢性化予防を図れることも。見た目の印象も健やかな唇に整えて、心地良い毎日を過ごしましょう。

(文・大津礼保奈)

参考文献
美容皮膚科学事典(朝田康夫/中央書院)
ラブ肌―愛されるフェイス&ボディスキンケアブック(吉木伸子/池田書店)
口角炎・口唇炎(ロート製薬)
口角炎が治らない時に考えられる原因と正しい対処法(ヘルスケア大学)