◆世界最速で新製品をお披露目

 ドイツ南部の都市・フリードリヒスハーフェンで行われる「OutDoor」と、アメリカ・ソルトレイクで開催される「Outdoor Retailer Show」は、世界中のアウトドア製品&ウエアの新製品がお披露目される見本市であり、有名メーカーの新製品を目にできるのはもちろん、まだ無名でも質の高いローカルブランドを発掘できるとあって、世界中のアウトドアショップやインポーターが注目。なかでも「OutDoor」は毎年7月上旬〜中旬に行われており、世界最速で来期の新製品を確認できるため、来場者の熱気がひときわ感じられるイベントだ。

スイス、オーストリアの国境近くの町、フリードリヒスハーフェンで行われた「OutDoor2016」
スイス、オーストリアの国境近くの町、フリードリヒスハーフェンで行われた「OutDoor2016」。1994年より開催されており、今では約85か国・1000人以上のジャーナリストが訪れ、ニュースを発信している注目の見本市なのだ

製品の体験会や上映会、カンファレンスなど盛りだくさん 製品の体験会や上映会、カンファレンスなど盛りだくさん
製品の体験会や上映会、カンファレンスなど盛りだくさん

パーティーも催され、ブランドの垣根を越えて気軽に情報交換ができる場を設けている
パーティーも催され、ブランドの垣根を越えて気軽に情報交換ができる場を設けている

 7月13-16日に行われた「OutDoor2016」ではヨーロッパを中心に約1000社が出展したのだが、今後、より注目されそうなのが「日常的に使えるアウトドア」。

 日本でもアウトドア用のチェアやコットをリビングやベランダに置く、スキレットやダッチオーブンで調理するなど、日常生活とアウトドアがボーダレスになりつつあるが、より気軽に山や川を楽しめるヨーロッパ市場ではその傾向が顕著にみられた。

来期ウエアのトレンドをコンパクトにまとめた展示とファッションショー。都市での着こなしや旅でのウエア術を提案していた 来期ウエアのトレンドをコンパクトにまとめた展示とファッションショー。都市での着こなしや旅でのウエア術を提案していた
来期ウエアのトレンドをコンパクトにまとめた展示とファッションショー。都市での着こなしや旅でのウエア術を提案していた

gigseat
「gigseat」
Z型の樹脂性チェア。折れ曲がった片方が背もたれ、もう片方が脚になる。どの部分を座面にするかで角度が変わり、あらゆる斜面に対応できるのだ。斜面だけでなく、平らな場所でも使用可能。キャンプ、カヤックツーリング、スポーツ観戦などいろいろなシーンで活躍しそう
参考:http://gigseat.com

gigseat
折りたたみはできないが、バックパックに挟んで持ち運べる

cafflano
「cafflano」
ミル、ドリッパー、カップなどコーヒーに必要な機能がオールインワンのコーヒーメーカーで、「OutDoor INDUSTRY AWARD」を受賞した韓国ブランド。新製品のCafflano Kompactは、蛇腹を利用したプレス式コーヒーメーカー。どこでも高い圧力をかけて抽出できるほか、水出しコーヒーを作れるのがおもしろい
参考:http://www.cafflano.com

Bo-Camp Bo-Camp
「Bo-Camp」
「アーバン・アウトドア」をテーマとしたオランダのキャンプ用品ブランド。日常生活に溶け込む落ち着いたデザインのファニチャーがそろっている
参考:http://bo-camp.com

Bo-Camp
インテリアのアクセントになりそうな真っ赤なクーラーボックス。コンパクトなのでクルマの中でもジャマにならない

Bo-Camp
エナメルのキッチンウエア、メラミンのテーブルウエア、BBQグリルを用意。グレーやブラウンのシックなカラーは、家庭のキッチンでも悪目立ちしないのがいい

GEAR AID GEAR AID
「GEAR AID」
レインウエアのメンテナンス剤で知られるアメリカのブランド。防水加工を施したテントやレインウエアにも貼り付けられるTATTOOS。かわいく補修して長く使えるとアメリカやヨーロッパで注目されているアイテムだ。傘やバッグのデコレーションにも使えそう。
参考:http://www.mcnett.com

go sun
「go sun」
燃料を使わずに調理するアメリカ生まれのソーラークッカー。わずか20分でバーベキューが完成し、炭などの後片付けも不要で手間がかからない。安全で、煙も出ないからベランダBBQにぴったり
参考:http://www.gosunstove.com

go sun
気温約23℃の肌寒い曇り空というコンディションでも、約120℃まで温度が上昇

ROKUM
「ROKUM」
南米、チリ発のキャンプブランド。遊びゴコロのあるデザインのテントは、キャンプをもっと身近なものにさせる。ビルトインポンプ付きマットレスとセットで、マットレスは取り外しも可能だ
参考:http://www.rokumoutdoor.com

ROKUM ROKUM
個性派プリントの寝袋は水に強いダウンや化繊綿を採用。インフレータブルマットを内蔵でき、会場ではSUP試乗プールに寝袋を浮かべ、パドリングする光景が話題となった
参考:http://www.instagram.com/p/BH6wVM0BOqs/

◆2017年春が待ち遠しい

 今回紹介した製品たちは必ずしも日本で発売されるとは限らない。バーナーやランタン類は日本で専用燃料を手に入れるのが大変なので得策とは言えないが、ウエアや寝袋、テント、チェアくらいなら海外で購入して日本に持ち帰ることは十分可能だし、日本にいながらメールオーダーに挑戦して手に入れることもできる。

 8月には「Outdoor Retailer Show」、そして9月には日本でもアウトドア合同展示会が行われる。

 アウトドア気分を日常に、日常の便利さをアウトドアに。両者をつなぐ来シーズンの新製品はどんなモノが上陸するのか、はたまたさらなる新製品が登場していくのか。楽しみながら来シーズンを待ちたい。

文/大森弘恵