8月15日は、71回目の終戦記念日だった。中国国内メディアはこの日に合わせて、日本の戦争問題や現在の日中関係の緊張に関連した言論が数多く発表された。中国網は15日、「歴史認識問題が、日本が『正常な国』になったかの判断基準だ」とする評論記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 8月15日は、71回目の終戦記念日だった。中国国内メディアはこの日に合わせて、日本の戦争問題や現在の日中関係の緊張に関連した言論が数多く発表された。中国網は15日、「歴史認識問題が、日本が『正常な国』になったかの判断基準だ」とする評論記事を掲載した。

 記事は「真の『正常な国』とは何か、日本はどうしたら『正常な国』になれるのかは、仔細に考える必要のある重要な問題である」としたうえで、日本が「正常な国」になれるかどうかを判断する基準として5つの項目を示した。

 1つ目は「日本が自身の過去に犯した過ちについてハッキリと理性的、正しい認識を持つこと」、2つ目は「侵略戦争の罪と責任を潔く認め、そこから逃げたり他人になすりつけたりしないこと」としている。

 3つ目は、「血と炎という悲惨な代価を払ってようやく形作られた第2次世界大戦後の国際秩序や国際的な体制、枠組みに対して畏敬の念を持つこと」とし、4つ目には「『正常な国』としての重責を担い、世界の公平、正義を守ること」を挙げた。その最たる例が、「当事者でない南シナ海問題に口を挟まないこと」だと論じた。

 そして5つ目は「偏見を持つことなく、尊重する心と理性をもって客観的に隣国の発展を見ること」とし、中国の発展や大国化を「脅威」とみなす日本政府の姿勢に批判を浴びせた。

 第2次大戦以降、国土の広さに対して国力が弱く、国際社会においても強い発言力を有してこなかった中国。それが21世紀に入って急速に力をつけ強大化した時点で、戦後の国際秩序は変化を余儀なくされていることを認識しなければなるまい。急に強くなった者に対してある程度の警戒心を抱くのは、人間の心理からすれば自然であるとも言える。

 ただその一方で、過度に「脅威」を煽るのも、互いにとって決して良いことではあるまい。表面的な外交関係において互いの立場を慮る姿勢を見せることは難しいだろうが、外から見えない中の部分において互いの立場を理解しようと努力することは必要だ。表面的にも内面的にも自らの立場ばかりを主張していては、いつまでたっても融和の糸口は見えてこない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)