その言葉、二重敬語かも!? ついついやりがちなNG敬語表現

写真拡大

頭ではわかっているつもりでも、いざ仕事で使うとなると、なかなかスムーズに出てこないのが敬語。「私がご連絡させていただきました。」とうっかり二重敬語を使ってしまったり、「お客様が申し上げたんですが。」と相手に謙譲語を使ってしまったり……。とっさに口から出た敬語が、間違っていたということはよくありますよね。中でも多くの人がつまずきやすいのが「二重敬語」。「ビジネスマナー講座」第2回では、二重敬語や間違えやすいフレーズについて確認しましょう。

<よくある二重敬語のパターン>

二重敬語とは、すでに敬語になっている言葉に同じ種類の敬語を重ねて使ってしまうこと。例えば「サンプルをご覧になられましたか?」という言葉使いは、「ご覧になる」という尊敬語に「られる」という尊敬語をつけているので、二重敬語になります。この場合は、「サンプルをご覧になりましたか?」が正しい言葉使いです。

※「お(ご)〜になる」+「れる」「られる」=二重敬語

× おっしゃられたように、
○ おっしゃったように、

× お客様がお見えになられました。
○ お客様がお見えになりました。

× お召し上がりになられますか?
○ お召しあがりになりますか?

× ご連絡させていただきました。
○ ご連絡いたしました。

<定番フレーズで敬語の使い方を練習しよう>

それでは、例文を使って正しい敬語の使い方を練習しましょう。以下の例文では、ビジネスシーンでよく登場するフレーズを使っています。問題に挑戦したあとは、ぜひ声に出して練習してみてください。

上司へ、書類を見たかどうか確認する

―駑爐鬚翰になりましたか?
⊇駑爐鯒匕されましたか?
書類を見ましたか?

⇒,正解です。△痢崘匕」は謙譲語、は丁寧語なので、上司には尊敬語を使いましょう。

上司へ、資料を読むかどうか聞く

〇駑舛鬚読みになられますか?
∋駑舛鬚読みになりますか?
資料をお読みされますか?

⇒△正解です。,脇鷭天標譴覆里粘岼磴ぁ「される」は「する」の尊敬語ですが「お読み〜」には続きません。

訪問先でお茶をすすめられて

,官麥犬覆ちょうだいいたします。
⊂い珪紊らせていただきます。
1麥犬覆ちょうだいいたします。

⇒が正解です。,痢屬官麥犬覆」と△痢崗い珪紊る」は尊敬語です。

昼食が済んだか聞かれて

,發Α△舛腓Δ世い気擦討い燭世ました。
昼食は食べさせていただきました。
すでに昼食はいただきました。

⇒が正解です。,鉢△脇鷭天標譴任后

お客様が来たことを上司に報告

.泪ぅ淵咾療鎮罎気鵑まいりました。
▲泪ぅ淵咾療鎮罎気鵑いらっしゃいました。
マイナビの田中さんがお見えになられました。

⇒△正解です。,聾譲語、は二重敬語で「お見えになりました」なら正解です。

社外の人に対して、部長の説明のあとに補足する

〇嚇追長がご説明いたしました通り、
∋嚇追長が説明されました通り、
山田がご説明いたしました通り、

⇒が正解です。外部へは自社の人間の動作に謙譲語を使うため、役職名はつけません。△蓮屐舛気譴拭廚箸いΔ茲Δ法部長に対して尊敬語を使っているので間違いです。

約束のないお客様が来たとき

,覆鵑里翰儼錣任靴腓Δ?
△匹里茲Δ覆翰儼錣任靴腓Δ?
ご用件はなんですか?

⇒△正解です。 屬覆鵑痢廚鉢「なんですか」は尊敬語ではありません。

お客様を待たせるとき

‐々お待ちいただけますか。
△舛腓辰箸待ちください。
ちょっと待ってもらっていいですか。

⇒,正解。「ちょっと」は「少々」と置き換えましょう。△蓮屐舛ださい。」という命令形なので望ましくありません。は「待ってもらって」が尊敬語ではありません。

飲み物をたずねる

.魁璽辧爾塙斑磧△匹舛蕕砲い燭靴泙靴腓Δ?
▲魁璽辧爾塙斑磧△匹舛蕕砲覆気い泙垢?
おコーヒーとお紅茶、どちらになさいますか?

⇒△正解。「いたす」は謙譲語なので、相手が選ぶ場合には尊敬語の「なさる」を使います。また、外来語には「お」をつけません。

<間違いやすい敬語使い>

「ご苦労さま」は目上の人が目下の人をねぎらう言葉。ビジネスシーンでは、上司や同僚に対しては「お疲れさま」と言います。また、どんな言葉にも頭に「お」や「ご」をつけてしまうケースにも要注意。「お」や「ご」は原則として相手の状態や動作に対してつけるもの。先ほど紹介したように、コーヒーなどの外来語にもつけません。

<今回のまとめ>

第2回では、二重敬語と間違えやすい敬語の使い方についてご紹介しました。慣れないうちは、丁寧に話そうとしてつい二重敬語を使ってしまいがちですが、相手にまわりくどい印象を与えるので気をつけましょう。また、「ご苦労さま」や「お疲れさま」は日常的によく使う言葉。間違えて使うと失礼にあたるので、こちらも覚えておきたいですね。次回は、知っていると印象アップにつながる「クッション言葉」についてご紹介します。

(松本繁美)

バックナンバーはこちら!