15日、韓国ソウルの家庭裁判所が中国の卓球有力選手との養子縁組を希望した韓国人夫婦の申し立てを却下する判断を下していたことが明らかになった。資料写真。

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2016年8月15日、参考消息網によると、韓国ソウルの家庭裁判所が、中国の卓球有力選手Kさん(19)との養子縁組を希望した韓国人夫婦の申し立てを却下する判断を下していたことが明らかになった。

夫婦はKさんが将来性のある卓球選手であること、韓国国籍を取得したいという願望が強いことを理由に「養子縁組は本人の幸福と利益の実現に有利」と主張したが、裁判官は「国際大会に参加するため、国籍を取得するための養子縁組は本末転倒」と指摘、このような申し立ては認めがたいと却下の理由を説明した。さらに、「本人は18歳まで中国の実の両親のもとで育っており、一流大学にも合格している。過去に夫婦と交流はなく、国籍や長年築いてきた人間関係を放棄して韓国人の養子になる必要性が見受けられない」とも語った。

同裁判所によると、今回の件を含めると韓国人夫婦が今年申し立てた中国の卓球選手との養子縁組は4件に上る。申請はすでに取り下げられたものの、当事者の中には五輪の金メダリストもいるという。韓国人夫婦らは養子縁組を希望する理由として「卓越した実力を持つ中国人を韓国に帰化させ、韓国代表として育成する」と説明。ある夫婦は申請書に、養子となる中国人選手の実業団入りの話が具体的に進んでいることまで記載していた。

現在行われているリオデジャネイロ五輪では米国の卓球選手6人のうち、5人が中国出身。オーストリア、ドイツ、オランダ、オーストラリアの女子代表にもそれぞれ2人の中国系選手がおり、韓国にも2011年に帰化した田志希(チョン・ジヒ)がいる。中国には3000万人前後の卓球選手がいるとされ、ナショナルチーム入りは極めて困難だ。このため、多くの選手の視線が海外に向く結果となっている。(翻訳・編集/野谷)