15日、韓国の朴槿恵大統領が抗日闘争の「英雄」とされる安重根に関し言い間違いをしたとして物議を醸している。写真はハルビン駅。

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2016年8月15日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が光復節(日本からの解放記念日)を祝う式典の演説の中で、韓国で抗日闘争の「英雄」とされる安重根(アン・ジュングン)に関し言い間違いをしたとして物議を醸している。

朴大統領はこの日ソウル市内で開かれた式典で演説し、「植民統治36年という苦痛と悲しみの長い月日の間、わが民族は過酷な収奪に遭っても光復の希望を失うことなく、国を取り戻すために命を懸けて闘った」とした上で、「安重根義士におかれては、極寒のハルビンの監獄で『天国に行ってもわが国を取り戻すため力を尽くす』という遺言を残された」と紹介した。

安重根は1909年10月、前韓国統監だった伊藤博文をハルビン駅構内で襲撃し逮捕され、中国の旅順監獄に送られた後、同地で翌10年3月に処刑されている。つまり遺言を残した場所はハルビンではあり得ない。

朴大統領の演説はテレビなどで生中継されたため、この「言い間違い」への指摘はSNSなどですぐに広がった。大統領府関係者はその後、「大統領のお言葉のうち訂正すべき点がある。『極寒のハルビン監獄』と言ったが旅順監獄だ」として謝罪の言葉を述べている。

朴大統領は同日の演説で日韓関係について「歴史を直視する中で未来志向的な関係を新たにつくっていくべき」と述べたが、演説文自体の歴史的事実のチェックはおろそかになってしまったようだ。

これについて、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。

「情けない」
「国定教科書(韓国政府が主導し制作中の歴史教科書)にはもうハルビンって書いちゃったんだろう」
「こんな人が国を率いる大統領だなんて」
「知ったかぶりするからばれちゃうんだよ」

「この間違いは親日派だからか、書かれたものをただ読んだからか…2つに1つだ」
「無知な頑固がどれだけ恐ろしいものかがよく分かる」
「まるで国民を相手に忍耐力テストでもしてるみたいだ。そのうち本当に爆発するぞ」

「これはさすがにわざとでは?」
「安重根義士が誰かは知ってるのかな」
「何年かしたら、道で国民から石でも投げられるんじゃないか?心配になるよ」
「そろそろ第2の安重根が必要だ」(翻訳・編集/吉金)