管理栄養士に聞く!カレーの健康効果ウソ・ホント

普段、何気なく食べているカレーには、意外と知らない健康効果がある。ただ「好きだから」食べているという人も、健康やダイエットのために食べてみるのもいいのではないだろうか。

そこで、世間に広がっているカレーの健康効果の噂を検証すべく、管理栄養士のながいかよさんに聞いてみた。

●カレーが二日酔い予防に良いって本当?

「カレーのスパイスの中には、ウコンがあります。ウコンには、クルクミンという黄色いポリフェノールが含まれており、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの代謝を高める力があります。飲み会のある日には、ぜひ事前にカレーを食べておくと二日酔いを多少予防できるかと思います。ただ、一般的なカレーにはウコンの量が少ないため、スパイスベースのインドカレーのほうが多く摂取できます。普通のカレーに、ウコンの粉を持参してかけて食べるのもいいでしょう」

●カレーで冷え性が改善する?

「ハウス食品が2000年に行った調査では、冷えの自覚症状を持20〜30代の女性10人のうち、スパイスが30種ほど入ったカレーを食べたところ、手足の指の表面温度が、スパイスの入っていない疑似カレーよりも著しく上昇した結果が出ています。カレーを食べ終わった後も、長時間に渡って温度が上昇したということから、カレーは新陳代謝を高め、自律神経を適度に刺激することが分かりました。カレーのような辛いものを食べるとポカポカするというのは、確かなことのようです」

●カレーで風邪予防ができる?

「風邪は免疫力が下がるとかかりやすくなります。体温が一度上がると、免疫力は30%ほど上がるといわれています。カレーのスパイスは体温を上げるため、免疫力を高めるために使えることがあるでしょう。また、カレーのスパイスには、疲労回復効果や発汗作用、新陳代謝を高める作用などさまざまな効果があります。体が活性化し健康になることによって、風邪予防ができるのかもしれません」

●カレーでダイエットができる?

「カレーでダイエットをする場合、カレーのスパイスのうち、脂肪の代謝を促進するカプサイシンの多い唐辛子や、新陳代謝を高めるウコンや黒コショウなどの効果を活用することになるでしょう。ただし、カレーにはご飯やナンがつきものですので、ダイエットをするなら、炭水化物の量を減らす必要があります。カレーの具の中でも、ジャガイモやニンジン、などには糖質が多いため、できれば鶏肉と玉ねぎ、トマトなどを使うといいでしょう」

●カレーは夜より朝食べるほうがいい?

「朝食べるほうが良い理由としては、カレーのスパイスの中でも、血行が良くなるものや、辛さで自律神経に作用することで、目が覚めやすいということがあると思います。朝、顔色があまり良くないというときも、カレーで血流が良くなれば、改善されることもあるでしょう。ただし、あまり食べ過ぎないようにしてくださいね」

カレーには、さまざまな栄養効果があることが分かった。ぜひ日々の生活の中で、カレーを健康面から取り入れてみてはいかがだろうか?

ながいかよさん

えいよう未来株式会社 代表取締役 管理栄養士。病院勤務、料理講師を経て企業にて栄養指導に従事。従来の制限型指導に疑問を持ち、2010年に独立。経営者や元プロスポーツ選手など延べ3000人に独自の「なりたい姿を実現する」ビジョン型指導は「受けただけで元気になる」と好評。現在は全国にて講演、執筆活動も行なう。著書に『仕事で圧倒的な成果を残すハイパフォーマーが実践する飲食の技術』(すばる舎リンケージ)がある。http://www.eiyouin.eiyomirai.co.jp/

取材・文/石原亜香利