連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」第113話 8月13日(土)放送より。 
脚本:西田征史 演出:大原拓 橋本万葉


髪をアップした常子(高畑充希)、色っぽい。うなじもきれいだ。
鞠子(相楽樹)の結婚式で挨拶することになって頑張ろうと思ったら、
先に行われた、平服で飾らない花山(唐沢寿明)の挨拶が、常子の考えていたものとほぼほぼ同じ内容でショック!

花山は「一つの内閣を変えるよりも 一つの家のみそ汁の作り方を変えるほうがよっぽど難しい」と説いた。

「家族は社会の縮図です」「つまり結婚は二つの国を一つにするようなものです」
 そのためにみそ汁が大きな役割を担っていると言う。
「水田家にはどんな習慣があり何を大事にしてきたのかそれを理解し寄り添うことが大切です」
 などと語り、語り、異なる価値観の家のもの同士が互いに理解し合って、みそ汁をつくることからはじめることをすすめ、鮮やかにまとめた花山のスピーチに、かか(木村多江)も「すてきなお話だったわねえ」とうっとり。みんなも心酔。

これでは常子の話すことがない。すっかり動揺してしまう常子、花山には罪ないのに、きっ! と睨んでしまう。
常子はなんとか頭の中から記憶を絞り出し、鞠子との思い出を語る。

「私の隣にはいつも鞠子がいたんです」

結果的には、実体験に基づいたあたたかいお話で、みんなを感動させる。拍手喝采。

常子と花山の考え方がほぼほぼ同じということで、「あなたの暮し」も安泰そう。

水田(伊藤淳史)と鞠子もすっかりいい夫婦な感じ。華やかな場で緊張している水田にそんなふうに見えないとフォローし、汗をかきまくった彼の掌や額をそっとハンカチで拭う。

微笑ましい若い夫婦だが、気になるのは、「水たまり」という名まえや結婚したら水田家の遺伝でサル顔の子どもが生まれる心配があること。結婚という幸せと引き換えに、へんな名まえやサル顔を鞠子は背負わされるようだ。結婚も善し悪しだなあと思わせて、20週は、星野武蔵(坂口健太郎)復活、常子の恋と仕事はどうなる? という展開か。
しるこにみそ汁と、星野を思い出させるアイテムが出てきていたからなあ。

「水田家にはどんな習慣があり何を大事にしてきたのかそれを理解し寄り添うことが大切です」
 とてもいい台詞。このドラマの登場人物も、もちろん、こういうところに注視して描いていると思いたい。
(木俣冬)