Q:いつも夕食を食べ終わるのが10時頃です。そのせいか、朝食は摂らないのが普通で、豆乳を飲むだけです。健康のためには朝食を摂ったほうがよいでしょうか。健康状態は、遅い時間に飲食した翌朝、体がスッキリしないぐらいで、とくに異常はありません。
(38歳・保険代理店業)

 A:現代医学や現代栄養学は、朝食は摂るべきという考えです。その主な理由は、午前中に活動するエネルギーを確保するためにです。とくに、朝食を摂らないと脳のエネルギー源のブドウ糖が不足し、脳の働きも低下、これが脳の栄養不足だと問題視しています。
 ところが、何も食べない時間が長く続いた場合、脳はケトン体をエネルギーとして使います。ですから、朝食を摂らなくても、頭は働くし、体がふらつくこともありません。私は、朝食は摂らないほうがよいという考え方です。
 体には1日のリズムがあります。午前4時から午前12時までは、毒素(体内の代謝産物)を排出する時間帯です。次に午前12時から午後8時までが、体内に栄養を吸収する時間帯です。午後8時から午前4時までが、細胞の新陳代謝のための時間帯です。

●食事は玄米菜食が基本
 朝起きてお昼までは毒素を排出する時間帯です。毒素の75%は便から、13%は尿から排泄されます。だから、この時間帯に、しっかり排便、排尿することが大事なのです。
 朝食を食べると排便をもよおすという人が多いでしょう。食事が刺激となって便意をもよおしますが、それでは便は完全には排出されません。そのため、体内に毒素がたまることになります。
 空腹状態を持続することで、排便する力は自然に高まります。ご質問の方は、夕食を遅い時間に摂るとのことですから、なおさら朝食を摂らないほうがよいといえます。
 排便、排尿を促進するためには、午前中は水をしつかり飲むようにしましょう。
 なお、食事については、私は玄米菜食の少食を奨めています。もちろん、たまには肉を食べてもかまいませんが、玄米菜食という基本を外れないようにしてください。
 また、夕食はなるべく9時には終えるようにしましょう。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。