引き裂かれた繊維が自己修復する液体、米大学が開発し話題に

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引き裂かれた布地が元に戻るという、信じられない液体が開発され、話題となっている。

布地に自己修復機能を持たせる

これを開発したのはアメリカ、ペンシルベニア州立大学などの研究者たち。

彼らはバクテリアや酵母菌などを使い、生分解性の液体を開発。

これを生地に数滴たらしてコーティングすると、裂けても再びつながる自己修復機能を持つことを発見する。

具体的には、この液体を裂けた布地に数滴たらし、その後暖かい水をかけて、接続面に1分間圧力を加える。

すると3つに分かれていた布地が密着。結合しているのが明らかとなった。

また穴が開いた部分に、別の生地をあてて実験。

こちらも見事に穴がふさがった。

イカにあるタンパク質と似た構造

研究者らによればこの液体は、人間の髪の毛や爪、さらにイカの触手にあるタンパク質と似た属性と構造を持っているという。

また以前から、イカの触手などにあるタンパク質はもともと自己修復機能を備えていることが明らかになっているそうだ。

洗濯機に入れても機能を損なわない

そのため繊維メーカーは、この液体を使ってすでにある衣類をコーティングすることが可能。

コーティングされた生地は、自動的に自己修復機能が内蔵されるという。

実際に研究者らはこの液体を開発した後、コットン(木綿)やウール(羊毛)、ポリエステル繊維など通常人々が着ている布地を使ってテストを実施。

その結果、液体は生地のクオリティを変えずに修復し、修復された衣類は洗濯機で洗っても再び裂けることはなかったそうだ。

この技術を使った繊維も製造できる

さらにこの技術を使って、最初から自己修復機能を持った繊維も製造できるという。

それによって作られた衣類は、水に触れたり圧力を加えられたりするだけで自己修復してしまう機能を、生まれながらに身につけているそうだ。

もっともまだ課題は多い…しかしこれが実現すれば、私たちの生活がより便利になるのかもしれない。