『親子でねんど道 (コドモエBOOKS)』片桐 仁 白泉社

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 スタイリッシュな笑いを繰り広げ、コアな人気を誇るお笑いコンビ「ラーメンズ」。その片割れである片桐仁さんといえば、ラーメンズをあまりよく知らない人でも「パーマ頭の方」「AppleのCMで融通の利かないパソコンの役だった人」といえば、思い出す人もいるのではないでしょうか。

 今年4〜6月クールにTBS系で放送された人気ドラマ「99.9―刑事専門弁護士―」や7月から始まったテレビ朝日系のドラマ「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」にもレギュラー出演するなど、俳優としても大活躍の片桐さんですが、彼にはもう1つの顔があります。

 それは芸術家としての一面。実はラーメンズ、2人が多摩美術大学在学中に知り合い結成されたコンビで、相方の小林賢太郎さんもグラフィックデザイナーとして活躍中です。一方、片桐さんが得意とするのは彫刻で、現在「片桐仁 不条理アート粘土作品展『ギリ展』」が全国10ヶ所のイオンモールを巡回して開催されています。

 さらに『親子でねんど道』という本まで出版。その題名どおり、親子での粘土遊びの楽しみ方を、数多くの写真を用いながら片桐さんがレクチャーしてくれるものです。とはいえ、「粘土遊びって難しそう」と感じてしまう親御さんもいるかもしれません。そんな声に、片桐さんは本書の前書きで、次のように応えています。

「ひとたびねんどをさわってみれば、ぷにぷにした感触と、びよーんと伸ばせる楽しさに、そんなイメージもぶっとぶはず。絵と違って表現する大きさに限界もなければ、上手に『何か』を描く必要もなし!」

「お子さんと一緒に、ねんどの魅力に夢中になってみませんか? お子さんの新たな才能やセンスを発見できるかもしれませんよ!」(以上、本書より)

 その言葉どおり、本書の中では「ひもや衣服のボタンなど、家にある身近なもので粘土に模様をつけてみる」「色付きの粘土をちぎるだけで、カラフルな表札を制作」といった、お手軽な粘土遊びが紹介されています。

 さらに第3章では、太朗くん、春太くんの、2人の片桐さんの息子さんも登場し、親子3人でバナナケースや貯金箱に粘土を"盛り付ける"様子を収録。非常に上手な粘土アートが見られるのはもちろん、有名芸能人のよきパパとしての一面までも知ることができます。

 親子で同じ楽しみを見出したいと考える人は、本書を参考に粘土をこねてみると、お子さん以上に夢中になってしまう、なんてこともあるかもしれません。