日本では戸籍に記載されている住所によって、待遇面で差別を受けたり、区別されたりすることはない。だが、中国では都市部に戸籍を持つ人のほうが農村部に戸籍を持つ人より進学や社会保障などの点で有利とされ、戸籍格差があると言われている。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では戸籍に記載されている住所によって、待遇面で差別を受けたり、区別されたりすることはない。だが、中国では都市部に戸籍を持つ人のほうが農村部に戸籍を持つ人より進学や社会保障などの点で有利とされ、戸籍格差があると言われている。

 中国の農村出身者が不利なのは戸籍だけではない。中国経済の発展による恩恵を受けられていないという点も中国農村部の不利な点の1つだ。中国メディアの天天快報はこのほど、中国の農民も貧困からわずかなりとも前進しつつあると指摘する一方、「日本の農業従事者に比べて、中国の農民の暮らしぶりはあまりにも巨大な差がある」と伝えている。

 記事は、中国の農村部は現代化の波に取り残されていると指摘し、農業生産においても現代化とは程遠いのが現状であることを指摘。日本であればすでに機械化が進んだ作業においても、中国の農民たちは人手で作業を行っているため生産量は乏しく、必死で働いても自分たちの食べる分を確保するのがやっとだと論じた。

 一方、日本ではすでに農業の現代化が進んでおり、農業従事者も都市部の人びとと何ら変わらない暮らしが可能だと指摘。道路や電気、衛生環境など各種インフラが整備され、自動車を所有し、清潔な家に住み、機械によって農業を行っていると伝え、中国の農民の暮らしぶりと圧倒的な差があることを指摘した。

 中国は自国の経済発展を強調し、中国メディアも日本経済を大幅に超えた国内総生産を強調するが、中国内陸部には発展から取り残された地域も数多く存在する。先に豊かになれるものから豊かになるという「先富論」によって改革開放を行った中国だが、農村部の人びとは戸籍でも差別され、豊かになるためのチャンスすら掴むことが難しいのが現実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)