2022年北京五輪のための「ジェットコースター」にインスパイアされた橋

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まるで宙に浮いているかのように見える「サンシャン・ブリッジ」は、建築スタジオPendaが2022年の北京冬期オリンピックに向けて提案しているものだ。DNAの二重らせんや五輪マークにも見えるこの美しい橋は、構造を優先して考えることから生まれている。

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サンシャン・ブリッジは、物理法則に縛られるのを拒んでいるように見えながらも、ほかの素晴らしい吊り橋同様、その自然法則を完全に受け入れている。しかし、2022年北京冬期オリンピック向けに提案されたこのコンセプチュアルなデザインは、サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジや、ニューヨークのヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ、ダラスのマーガレット・ハント・ヒル・ブリッジとは似ても似つかない。

「わたしたちは、吊り橋というものを再定義してみたかったのです」とデザインを担当した建築スタジオ・Pendaの共同創設者クリス・プレフィトは言う。

典型的な吊り橋は、ヒモの操り人形のように、ケーブルにぶら下がっている。しかしサンシャン・ブリッジのデッキは、橋を上からも下からも、そして横からも支える360度ケーブルによって支えられることで宙に浮いている。

ケーブルと接続している巨大なリングは、ジェットコースターのスパイラルチューブからデザインのヒントを得ている。しかし全体的な「リング-ケーブル-デッキ」の機構は「自転車の車輪のようなもの、と考えた方がわかりやすい」とプレフィトは言う。

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高さ300フィートの6つのスティールリングは、タイヤの外輪のような役割を果たしている。これらのリングはお互いに45度のアングルで傾きながら寄り添い、DNAの二重らせんのような形で上部と下部で重なり合っている。

その各リングによって、100本以上のケーブルが橋のデッキにつながれている。プレフィトは「このデッキとケーブルの関係は、車輪の中核とスポークのようなもの」だという。「これが橋をしっかりと安定させるのです」

違った角度から見ると、橋の形はオリンピックのシンボルや連なる山脈などを連想させる。しかしプレフィトは「このヴィジュアルの遊び心は狙ったものですが、最優先事項ではありません」と言う。「やはり、構造が常に優先なんです。その構造から派生したものと、見た目にも影響を与えればいいと考えています」

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もしサンシャン・ブリッジが建設されたならば、張家口市と北京を分け隔てる桂江のほぼ1,500フィートに渡る川幅にかかることになる。張家口市の北の丘陵地域では、きっとオリンピック種目が多数行われることだろう。

プレフィトによれば、サンシャン・ブリッジは平均的な橋の5分の1の鋼鉄で建設が済むという。そして、プレフィトがサンシャン・ブリッジに求めたいのは「美しさと効率性」の融合だという。「見るものすべては純粋な構造なのです。そこには形というものへの敬意があるのです」

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