「お墓は持ってて当たり前」と一切疑わない方々に伝えたいこと

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現在の日本で主流となっている「一族のお墓」という制度。この墓制は代々守られてきた古くからの慣習である。しかしこうした慣習が形成されてきた時代と社会が大きく変化した現代において、現在の墓制は管理の難しさなどといった面で新たな問題をもたらしている。

「教えて!goo」にも「お墓の管理」という質問が寄せられている。質問者は、墓の管理ができなくなった場合、墓はどうなるのか。また、墓終いは可能かどうかの二点を尋ねている。

■墓の管理は難しい?

まずは墓守がいない墓がどうなるのかという質問に対しての回答。

「お墓の継承者がいないと、永代供養の契約が破棄されお墓は没収されます」(goold-manさん)

次に墓終いが可能かどうかについての回答がこちら。

「仏を掘り出して骨(土に帰っているかも)を上げて、墓の芯を抜くのにお寺様にお布施が必要です。さらに、墓石を撤去して更地にするのに石屋さんにお願いするでしょうから、お金がかかります」(organic33 さん)

墓の維持には管理者が必要。墓終いにはお金が必要。どちらを選択してもそれなりのコストがかかるという。

■「お墓を持つ」ということは必ず墓守が必要だが……

そこで今回は、心に残る家族葬の葬儀アドバイザーに墓の問題について話を伺った。焦点となったのは、将来を見据えた墓の管理である。

「お墓の問題は、現在ではなく未来にあります。法律でも定められていますが、お墓は祭祀財産として、墓終いにしない限りは、永遠に承継されていきます。次世代位までは誰が管理するのか、ある程度予測が可能でしょう。しかしそれ以降の世代もしっかりお墓を見てくれるかどうかは誰にもわかりません。誰もお墓を承継したくない、あるいは承継する人がいないなんて事態も想定しなければいけません」

墓のある場所と住まいが異なると、遠方であることを理由に、気軽な墓参りや墓の掃除が難しくなる。それが次第に墓との関係を疎遠にしていく。これについての解決策はないのだろうか。

「様々な埋葬方法がありますが、お墓を持つことを前提にしつつ、普段の管理が難しいという方であれば共同墓地をおすすめします。安価ですし、その多くが永代供養となりますので将来も安心です」

墓の購入を検討している方は勿論のこと、既に墓を持っている方は、現在ではなく未来の管理についても見据えていく必要があるようだ。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
「葬儀の参列者を遺族や近親者など、本当に故人を亡くした悲しみを共有できる方だけに限定」し、「世間体を重視している感のある告別式を簡素化」する家族葬の提案を行う。

(杉岡)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)