観光立国を目指し官民一体のはずが……カンボジア入管「チップ支払え」

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観光立国を目指すカンボジアは官民一体となって外国人の誘客に努めているが、東南アジアらしいというかまだまだの部分が多い。「教えて!goo」に「海外でのぼったくり被害」という投稿があるように旅先での金銭的被害はダメージが大きい。多くの観光関係者の努力を水の泡にするお役人の対応をレポートする。

■まだまだ貧しいカンボジア

「治安はよくなった。地雷もない。火山も地震もない」。長く紛争が続いたことで、カンボジアは危険なイメージをもたれがちだ。観光拠点シェムリアップ州のガイド、チョウダー・ペッチさんが盛んに安全であることをアピールする。

発電設備が整っていないことから電気料金は高い。夜更けまで煌々とした観光客向けのナイトマーケットはあるものの、夜間になると一般家庭の明かりは消え、街全体が暗がりになる。内戦が終わってもまだまだ貧しいままで、観光立国としての立て直しが急務なのだ。

宿泊したソウカ・アンコール・リゾートでゲスト・リレーション・マネジャーを務める千葉協子さんはスイスでホテル業を学んだ後、5年前からシェムリアップで働く。「東南アジアに住んでいるという緊張感は必要ですが、ナイトマーケットに一人で出掛けても平気。治安は良い」と話す。

■マッサージの客引きにご注意を

ナイトマーケットといえば、フットマッサージ店の客引きには気をつけてほしい。大抵の人は日中の遺跡巡りで足が棒のようになっており、安さもあってついつい誘導されてしまうが、入ってしまったらさあ大変。

マッサージ嬢を勝手に増やそうとしたり、スペシャルサービスを無理やり提供しようとしてきたり、風俗店のタケノコ剥ぎのように値段をつりあげてくる。断固として拒否したが、気分を害したのか肝心のマッサージは手抜きされ、店を出るときに蹴りまで食らってしまった。

後日、別の通りにある客引きのいないオープンスタイルのフットマッサージに入ったが、満足のいくサービスを受けることができた。繁華街の客引きが危ないのは万国共通だった。

■州知事直々にメディアに訴え

観光立国を目指すカンボジアの話に戻す。ツアーに参加した日本のメディア関係者と現地の観光当局との懇親会が催された。その中で州知事が「戦争は終わったけれど、観光立国としてなかなか発展しない。情報発信に協力してほしい」とあいさつ。トップ直々の訴えに並々ならぬ意欲を感じた。

ところが……。成田を出発しベトナムを経由して到着したシェムリアップ国際空港。ビザの申請書をその場で記入する人たちを尻目にツアーの代表者が日本で準備した申請書をまとめて提出したところ、担当者は「そこにある申請書に記入するかひとり5ドルのチップを支払え」。改めて記入し顔写真を貼り替えて提出すると、今度は「本人が持ってくるか、ひとり5ドルのチップを……」。

結局手続きが終わったのは乗客の中で一番最後になってしまった。せっかく誘客に成功してもタケノコ剥ぎのような”入り口”では印象最悪。やれやれ。何かとお役人さまが足を引っ張るのも万国共通だった。

【カンボジアへのアクセス】
日本から直行する定期便はないものの、ベトナムのハノイ、ホーチミンで乗り換えれば7〜9時間でシェムリアップに到着できる。(取材協力:ベトナム航空)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)