中国自動車市場ではSUV車が人気だ。自動車を自らの社会的地位を示すツールと認識しがちな中国の消費者たちは「中国車ではメンツが立たない」などと言うことも多いが、SUV市場においては中国メーカーのSUV車が好調な販売を記録している。中国汽車工業協会によると、長城汽車や長安汽車の車種が人気を集めている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国自動車市場ではSUVが人気だ。自動車を自らの社会的地位を示すツールと認識しがちな中国の消費者たちは「中国車ではメンツが立たない」などと言うことも多いが、SUV市場においては中国メーカーのSUVが好調な販売を記録している。中国汽車工業協会によると、長城汽車や長安汽車の車種が人気を集めている。

 しかし中国メディアの宿州在線はこのほど、中国市場で「日系車が全面的に台頭してきている」と指摘したうえで、「SUVに頼るだけでは中国メーカーは優勢を保つことができない」と説明している。

 記事が「日系車が全面的に台頭」と指摘しているように、中国汽車工業協会によれば16年1-6月の中国自動車市場における日系車の新車販売台数累計の前年同期比は、トヨタが15.5%増、日産が3.8%増、ホンダが17.7%増、マツダが1.3%増と非常に好調だ。

 さらに16年1-6月の中国自動車市場における自動車生産台累計は1289万2200台、そのうち乗用車の生産台数累計は1109.94万台と86.1%のシェアだった。この乗用車部門における国別ブランドのシェアは日系車が15.4%であり前年同期比12.7%増と、やはり日系メーカーが好調であることを裏付けている。

 記事は「SUVに頼るだけでは中国メーカーは優勢になれない」と主張しているが、確かに中国の一部メーカーからはSUV市場でヒットと呼ぶに相応しい車種も登場している。これは高額な車種が多いSUV市場において、中国メーカーのSUVが相対的に安価でコストパフォーマンスが高いことが評価されているものだ。かつてはパクリばかりの中国メーカーも着実に実力を高めていることが見て取れる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)