「ワーママ」ってずるくない? 不公平だと思う、「ワーママ」の働き方4

写真拡大

育児をしながら仕事もこなす、ワーキングマザー。どちらも大事ですがやはり子供が最優先で、労働形態を変えたり時には職場の協力が必要となる場合もありますよね。そのようなワーキングマザーの働き方に周囲は「ずるいな」と感じたりするのでしょうか。働く独身の男女に本音を聞いてみました。

■任される仕事が軽い

・「いつ突然帰るかわからないから、上司が仕事を与えない。その分の仕事が周りに配分される。短時間勤務を理由に、自分がやりたくない仕事を断る。自分がやりたい目立つ仕事ばかりを引き受ける」(39歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)

・「責任のある仕事や期限の短い仕事などは回さない」(32歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)

まず挙がったのは、ワーキングマザーは短時間労働だったり急に仕事を抜ける場合もあるため、任される仕事に比較的軽いものが多いというコメント。職場も確実に仕事を回していなかければならないため、どうしても仕事の振り分け方が不平等になってしまうんですね。

■給料と仕事量のバランスがおかしい

・「仕事のしわ寄せがきても給料増えない、一方休むワーキングマザーの給料も減らない」(36歳/医療・福祉/専門職)

・「明らかに当欠、遅刻、早退が増えて仕事に穴をあけてばかりいるのに勤務体系を変えない、給料が変わらないこと。代わりに他人の仕事が増えて忙しくなっているのに、こちらにはその分のケアがされない」(37歳/機械・精密機器/事務系専門職)

・「自由に休むこと。1回ごとにお金を減らせばみんな納得いくんじゃない?」(36歳/その他/その他)

気になってくるのが、仕事量と給料のバランス。ワーママの仕事をカバーして負担が増えたら、せめてその分への労いは欲しいと思っている人も少なくありません。また、休んだ分を有給休暇で消化している場合はもちろん通常の給料をもらう権利がありますが、有給休暇が取りづらい現状では不満に感じる人もいるようです。

■休暇を取りやすい

・「昼間や土日お盆など優先的に休みがとれる」(39歳/情報・IT/クリエイティブ職)

・「明日は忙しいから、みんなで早出をしましょうってなった時に、断っても仕方ないよねってなる時」(33歳/運輸・倉庫/その他)

・「子どもの病気を理由に有休が使える。こちらはよっぽどの理由がないと取れないのに…」(33歳/印刷・紙パルプ/その他)

ワーキングマザーは他の人よりもシフトの融通がきいたり有給休暇を取りやすいというコメントも挙がりました。シフト希望を出す事自体は本来みんな平等なはずですが、家庭を持っている人の方が希望が通りやすい風潮はたしかにあるかもしれませんね。

■”この場合は良くてこの場合はダメ”は不公平

・「たとえば身内を病院に連れて行く必要があるとして、子供だと休めたり途中で抜けたり出来るのに、ある程度以上の年齢だとそれが出来ない」(33歳/その他/その他)

・「正社員は朝礼、残業を免除されるのに、派遣社員は同じ幼い子供を抱えているワーキングマザーでも免除されない」(35歳/生保・損保/事務系専門職)

子育てに配慮された優遇について不公平だという意見もありました。病院で身内の付き添いが必要になっても子供ではない場合はどうしても仕事を抜けづらいものですよね。また、同じワーキングマザーでも正社員・派遣社員の違いでだいぶ待遇が違うことに不公平さを感じたというコメントもありました。

■まとめ

同アンケートでは、不公平だと感じた事はないと回答した人も多く見られました。ワーキングマザーの働き方を不公平だと感じたりするかどうかは、職場での仕事の回し方や労働者への配慮によって大きく変わってくるのかもしれませんね。

マイナビウーマン調べ
調査日時:2016年7月8日〜7月10日
調査人数:403人(22歳〜39歳の男女)
※画像はイメージです

(フォルサ/池亀日名子)