わたしの偏愛グルメ・パクチー編 vol.003

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【第2・第4土曜日21:00更新】
唯一無二の個性を放つのに、世界各国のさまざまな料理と相性抜群。そんな素晴らしい食材パクチーを愛してやまない編集部が、夜な夜な食べ歩いて見つけた“パクチー愛”にあふれるお店をご紹介します。

◆“フランス社”の看板がかわいい。パクチー&スパイス料理店「hishimo」


大正12年に創業したクリーニング屋さんの3代目・菱川宏記さん。「夜遅くまで働いている人にも利用しやすいクリーニング屋にしよう」とクリーニング×BARの業態を始めようとするも、保健所の許可が下りず断念。そうして、創業90年のクリーニング屋さんがBARとして生まれ変わりました。「昭和感の残る下北沢に溶け込む外観にしたい」とあえて昔の看板はそのままに。レトロな色合いがかわいいですよね。

世界を旅する中でパクチーに惹かれていた菱川さんが立ち上げたのは、パクチーとスパイスのお店。なんと、vol.1でご紹介した「パクチーハウス東京」の出身(!)だそうです。「横並びの味ではなく、うちならではの味を出していきたい」と料理は、化学調味料には頼らない。おつまみからメインまで独創的な料理の数々を深夜2時まで楽します。1軒目利用はもちろん、下北沢はしご酒のフィニッシュにもピッタリですね!

◆とりあえずの1皿には、「おばんざい盛り合わせ」が間違いない

最初の1品に迷ったら、まず食べていただきたいのがこちら。パクチーを使用した前菜が3品入った「おばんざい盛り合わせ」です。

この日の内容は、パクレーゼ、ナムル、パクチーズの3品。

“パクレーゼ”とは、カプレーゼのバジルソースがパクチーソースになったもの。さりげないパク味が美味! ナムルは、隠し味のナンプラーが効いたちょっとオリエンタルな味わいです。

そしてなんといっても、わたしのいちおしはパクチーズ!

写真からは伝わりきらないかもしれないのですが、このパクチーズすっごくなめらかなんです。ホイップクリームのように柔らかな口当たりなのですが、生クリームなどは一切入っていないそう。パクチー、にんにく、玉ねぎなどをクリームチーズに入れて、しっかり混ぜ合わせただけなのだとか。にんにく×パクチー×チーズと香りが強いもの同志なのに、不思議なほどに調和していてクラッカーが進む進む。わたしはクラッカーだけでは飽き足らず、バゲットも追加してしまいました!



ちょこちょこ色々食べたい女心を満たす「おばんざい盛り合わせ」1000円

◆ビールが進みすぎて困る…。タイ風・ピリ辛さつまあげ

ここ数年、やっとビールの魅力がわかってきたわたし。こちらのお店は、世界各国のビールも約30種揃えており「夏といえばビール!」という気分も十分に満たしてくれます。こちらのメニューには丁寧に各ビールの特徴が書かれているので、飲んだことがないビールにチャレンジしてみるのはどうでしょう? 

そんなときビールの相棒として迎えたいのが、こちらのさつまあげ。タイ料理の「トートマンプラー」に着想を得たそうで、レッドカレーペーストとプリッキーヌーが効いたピリ辛テイスト。豚と鶏のミンチにじゃがいもを加えてもっちり感を出した生地に、レモングラスやパクチーを加え爽やかに。ひと口食べればビールが恋しくなる…ビール好きにはたまらない一品です。



ビール好きなら、絶対頼むべき!「さつまあげ」Mサイズ400円

◆程よい辛さがやみつきに。グリーンカレーの新境地

家でも作るくらい大好きなグリーンカレー。でも、パスタとの組み合わせは未経験。「パスタのおすすめはありますか?」と聞いて、こちらを勧められたとき「パスタとカレーって合うのかな…」と未知の組み合わせに不安を抱いていたことを白状します。

人気の品ということで、恐る恐るトライしてみたところ…グリーンカレーの麺への絡みっぷりに衝撃。グリーンカレーのサラサラしたスープ感はなく、麺1本1本にしっかりとソースがまとわりついている。その秘訣は、コナッツミルクを少なめにし、生クリームとバターでコクととろみを出していること。その結果できあがるのは、グリーンカレーペーストの味が活きたしっかりとした味わいのソース。それをやや太めの麺と合わせることで、箸が止まらない絶妙なピリ辛感となっています。

上にたっぷりのったパクチーもそそりますよね。「これでも足りない!」なんて人は、+200円でパクチー特盛もOK。(パクチー特盛は、どのお料理もできるそうですよ。)こちらのお店で使用されるパクチーは、無農薬栽培にこだわる千葉県の契約農家さんから仕入れているというのも嬉しいポイントです。



グリーンカレーの新しい可能性を感じる「グリーンカレーパスタ」1200円

「ただパクチーが好きというだけでなく、どうしたらこのパクチーをもっとおいしく食べられるか」を考えてくれる人と一緒に働きたいと言う菱川さん。ただ単にパクチーが乗っているという料理ではなく、パクチーの味や香りがしっかりと溶け込んだメニューが並ぶのは、オーナーにパクチーへの深い愛があるからこそですね。パクチーへの真摯な姿勢に、いちパクチー好きとしてしびれました!



TEL. 03-6324-5077
東京都世田谷区北沢3-26-1 ハイムフランス 1F フランス社内
営業時間:月〜土18:00〜26:00(LO25:00)日〜25:00(LO24:00)
不定休
席数:30席
アクセス:下北沢駅北口より徒歩3分
予約可 カード不可
平均予算:4000円
全席喫煙可

WRITING/CHIKA SATO(OZmall) PHOTO/KAZUHITO MIURA