近い将来、「専業主婦」という言葉はなくなるか!? 思わずそんなことを想像してしまう意識調査の結果が、転職支援サービス「これからの転職。」を運営する株式会社ビースタイルから発表されました。アンケートのテーマは「結婚・出産後のキャリア意識」について。働く女性のホンネが詰まったアンケート結果、あなたはどう考えますか?

専業主婦を希望する女性はたった8.5%

アンケートに回答したのは、27〜33歳のキャリア女性200名。それによると、結婚や出産を考えている女性のうち、約86.7%が「キャリアを途切れさせることなく継続的に働きたい」「一時的に専業主婦(無職)になってもいいが、また働きたい」と答えています。

反対に、専業主婦を希望する女性は、わずか8.5%。キャリア女性の約9割が結婚や出産を経験した後も仕事を続けたいと考えているようです。

アラサー女子のホンネは?

結婚や出産に関係なく仕事を続けたいと考えているアラサー女子の意見は以下の通り。

「キャリアが途切れた場合、その後、同等の待遇の会社に勤められるとは思えない」(32歳・会社員/事務系)

「一度退職すると現在より稼げない」(27歳・会社員/技術系)

「旦那さんが病気で働けなくなることもあるかもしれないし、お金は稼いでおいて困ることはないと思う」(32歳・会社員/その他)

「家計のため、自分のキャリアのため」(28歳・会社員/その他)

「共働きでないとこのご時世やっていけないと思うから」(27歳・会社員/事務系)

「将来に向けて金銭的な不安があるから」(28歳・会社員/事務系)

働き続けたい理由としては、「キャリアを捨てたくない」「将来の金銭的な不安」「相手に依存せず自分でお金を稼ぎたい」が多いようです。

景気のいい時代を知らないアラサー世代だからこそ

現在のアラサー世代が生まれたのは1990年前後。物心がついてからは、バブル崩壊から始まり、平成不況、さらには就職氷河期、リーマンショックと続き、一度も「景気のいい時代」を経験することなく大人になりました。リストラや会社倒産といった悲劇を身近に感じてきた世代とも言えるでしょう。

そのため「自分の食い扶持は自分で稼がなきゃ」「結婚しても夫に頼るのはリスキーすぎる」と危機感を持っているのかもしれません。

再就職で年収300万円を超えるのは10%

同じアンケート調査にあった「出産後の育休をどれだけ取りたいか」という質問に対しては、「1年以上、3年未満」(46.3%)が最多。次に「6ヵ月以上、1年未満」(33.5%)と続きました。長期の育休を望んでいることが見えてきます。

ところが、現実には妊娠・出産を機に仕事を辞めてしまう女性は5割を超えるという現実も(2015年度「少子化社会対策白書」)。大手企業では一般的になってきた女性の育休取得も、中小企業となると取得自体が難しいというケースも少なくありません。また、子育てのため一度、正社員のキャリアパスから外れてしまった場合、子どもが成長してから再就職して年収300万円以上稼げる女性はわずか10%しかいないという衝撃のデータも存在します。

結婚しても出産しても仕事を続けたい。でも、現実には超えがたいハードルの数々が。「働き続けたい」と回答したアラサー女性の願いが実現することを願います。

(間野 由利子)