故チェット・ベイカーと真摯に
向き合ったイーサン・ホーク (C)2015 BTB Blue Productions Ltd /
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 ジャズトランペット奏者チェット・ベイカーの苦闘の時代を描いた「ブルーに生まれついて」に主演した俳優のイーサン・ホークが、ベイカーを演じるにあたっての思いを語った。

 1950年代なかばにウエストコースト・ジャズの代表的存在となったトランペット奏者ベイカーは、“時代の寵児”と称され、黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界の中でも絶大な人気を博す。しかし徐々に麻薬に溺れていき、過酷な日々を送るようになる。そんな生活のなかで、映画出演をきっかけに出会った女性の存在を糧に、愛と償いの機会を模索していく。

 ホークは、ベイカー役を通して「“悪い”仮面の下に隠された人間の姿」を表現したかったと語り、「チェット・ベイカーに対する愛情が感じられなければ、彼を演じたりしない。もちろん修正を加えて美化したくもない。彼はたくさんの問題を抱えた人間だった。僕はそういう人物を、愛情を持って演じたかったんだ」と明かす。

 その言葉を証明するように、ホークは約6カ月に及ぶトランペットの集中トレーニングを受け、劇中で使用された名曲「マイ・ファニー・バレンタイン」でその腕前を歌声とともに披露している。

 「ブルーに生まれついて」は、ロバート・バドロー監督がメガホンをとり、カルメン・イジョゴ、カラム・キース・レニーらが共演する。11月26日から東京・渋谷のBunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国で公開。