■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆主食としてのサラダを提案するだけあって食べ応えはバツグン

 恵比寿に7月末にオープンした「GREEN BROTHERS」はNYスタイルのディナーサラダを提供するサラダ専門店。

サラダなのにがっつり飯!?「GREEN BROTHERS」のサラダは驚きのボリューム感

 サラダと言うとダイエット中の女性やヘルスコンシャスな人たちが好むものと思われがちだが、「GREEN BROTHERS」のボウルにたっぷり盛られたサラダを見れば認識が変わるかもしれない。1つのボウルが1食分の内容で、もはや“がっつり飯”ではないかというボリュームだ。今回はトレンド探検隊の大食漢・IM隊員と二人で3つのボウルをオーダーしたが、かなりの量で食べ切れないのではと心配したほど(完食したが)。

サラダなのにがっつり飯!?「GREEN BROTHERS」のサラダは驚きのボリューム感

 カウンターの中は海外のデリショップのように、グリーン系野菜やトッピング用の具材など色鮮やかな素材が並んでいる。1つのボウルに色とりどりの新鮮野菜やローストビーフ、厚切りベーコンなどの具を盛り込んでいく。9種類のレギュラーメニュー、季節ごとに変わるシーズナルメニューのほか、ベース、トッピング、ドレッシングを選んで自分好みにカスタマイズメニューも。ヴィーガンに対応するサラダメニュー、ドリンクもあるのでメニューで「V」マークをチェックして。

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 カウンターでオーダーすると、スタッフが小気味よく次々と野菜やトッピング素材をボウルに入れ、自分のサラダができ上がっていくライブ感が面白い。ホットサラダ対応のメニューでは目の前でフライパンを使いパパッと炒めてくれる。その場で作ってくれるので、量の加減も可能だ。

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 トッピングはチーズ(4種)やチップス(6種)は各プラス50円、プラス250円のプレミアムはアボカド、コリアンダー、シトラスシュリンプ、ダイスビーフ、チキン(スチームorグリル)、キーマカレーなどがあるが、中でもおすすめなのが厚切りベーコン。というのも同店の経営母体は「大阪焼き肉・ホルモン ふたご」を展開するFTGカンパニーで、肉類は焼き肉の店舗と同じ業者から仕入れることが多くベーコンもOEMで作られたもので、うまみと香りが秀逸。

「焼肉は体に悪いが、野菜は体にいいという固定観念がある。焼肉を食べると満足感を得られるが、罪悪感がつのることもある。サラダは体にいいことをしたように感じるが“食べた”という満足感に欠ける。そういった観念を払拭するのが最終目的。ダイエット食ではない、サラダを主食にしたサラダで満足できるメニューを提供している。10年後には街に“サラダ屋”というカテゴリーの店が増えて、サラダメインのメニューでサラリーマンが飲みに来られる場所になればいいと思っている」(FTGカンパニーCOO・李 純峯さん)

 2020年までに50店舗の展開を目指すという同店だが、「焼肉を食べるようにサラダをバリバリと食べてほしい」という思いで作られた店だけあって、ボリュームのあるグルメサラダが並ぶメニューには、糖質表示だけでカロリー表示がない。カロリーを気にする女性やヘルスコンシャスな人々の食べ物というイメージが強いサラダを、お腹も満足できるサラダにしたいという店のコンセプトが伝わってくる。

◆トレンド探検隊イチオシの“外さない”メニューを紹介

 今回はIM隊員とアベ隊長の二人で、店のおすすめや内容を吟味して3つのサラダメニューを試食。サラダには胚芽パンが1枚付いてくる。飲み物はスープ、オーガニックドリンク、コーヒー、ティー、クラフトビール、オーガニックワインなど多くの種類を揃えている。ドレッシングもサラダに合ったドレッシングが設定されているが、好みで変えることも可能。今回オーダーしたサラダはいずれも推奨は「ホームメイドシーザー」だったが、品切れだったため「スイートコーンビネグレット」でオーダー。実はこれが大正解だった。ビネグレットの酸味のなかにコーンのほのかな甘さがただよい、野菜がどんどん進む。ぜひおすすめしたいドレッシング。

●ケールシーザー(1180円・税込以下同)

定番メニューのグリーンサラダ6種類のうちのひとつ。ロメインレタス、ケール、シトラスシュリンプ、アボカド、ボイルドエッグ、紫タマネギ、パルミジャーノ、クルトン。

サラダなのにがっつり飯!?「GREEN BROTHERS」のサラダは驚きのボリューム感

栄養価が高いことで注目されるケールがベース。そこにエビ、アボカド半個分、ゆで卵などがたっぷりとトッピングされている。食べてみると、ケールの歯ごたえがすごい!ハリのあるバリバリとした食感。この食感を実現するために契約農家が企業秘密の方法で栽培をしており、ドレッシングをかけて10分以上経ってもしなっとならずバリバリ感が持続。時間をかけてゆっくり食べても食感が変わらない葉物サラダは値打ちものだ。

●ハワイアングリーン(1290円)

夏のシーズナルメニュー3種類のうちのひとつ。ロメインレタス、ホウレンソウ、パイン、厚切りベーコン、ボイルドエッグ、紫タマネギ、ズッキーニ、ブロッコリー。シュリンプ(250円)とアボカド(250円)を追加でトッピング。

サラダなのにがっつり飯!?「GREEN BROTHERS」のサラダは驚きのボリューム感

酢豚にパイナップルはNG派というIM隊員が「このサラダを食べてパイナップルの偉大さに気が付いた!」。ベーコンの脂のうまみとパイナップルの甘酸っぱさがとにかく合う。 もともとリッチな具材に、トッピングを2種類も加えたため若干まとまりのない感じになりそうだったが、スイートコーンビネグレットドレッシングがうまくひとつにまとめ、ワシワシと食べてしまう。「精神的にも肉体的にも満足感を得られた」(IM隊員)。

●アースボウル(930円)

葉物野菜にキヌアやワイルドライス、スペルト小麦が入った穀物のサラダ「グレインサラダ」3種類のうちのひとつ。ケール(メニューによってはロメインレタス)を白菜に変えてホットサラダにすることも可能。今回はホットでオーダーした。ビーツ、紫キャベツ、ひよこ豆、レッドビーンズ、サンフラワーシード、ロメインレタス、ケール、ワイルドライス、キヌア、スペルト小麦。厚切りベーコン(250円)を追加でトッピング。ドレッシングは推奨の「スパイシークリーミーナッツ」で。

サラダなのにがっつり飯!?「GREEN BROTHERS」のサラダは驚きのボリューム感

ヴィーガン対応の「アースボウル」は紫野菜と豆類がたっぷり。ヴィーガンどころかがっつり肉食系の我々は、厚切りベーコンをトッピングしてコクをプラスしてみる。白菜が入るというので鍋状のものを想像していたが、フライパンでさっと炒めたホットサラダだった。

ビーツから紫の色素が出て、見た目もキレイな仕上がりに。さっと炒めただけなので、野菜の歯ごたえが残り、サラダ感は失われていない。キヌアのプチプチとして食感がアクセントになっている。追加で入れたベーコンからいいダシが出て、野菜とベーコンをスパイシークリーミーナッツドレッシングのピリ辛と甘みが全体をうまく包み込んで、これはもはやサラダではなくおかずだ!!と大満足。

【AJの読み】ボリュームと価格が見合うかどうかで評価が分かれる

 試食したメニュー以外にも、パクラーを満足させる「コリアンダーアディクト」(1150円)や、メキシカン好きにおすすめの「メキシカンビーフ」(1330円)、ヴィーガン向けの「トーフベジ」(950円)、カレーなのかサラダなのか悩む?「ビーンズカリー」(1260円)など、がっつりからヘルシー、変わり種まで、とにかく種類が豊富。ただ、いずれのメニューも1000円前後とサラダとしては高価格帯で、トッピングやドリンクを注文すると1500円程度になるので、とくに男性などはサラダだけで満足できるかが評価の分かれ道だろう。

サラダなのにがっつり飯!?「GREEN BROTHERS」のサラダは驚きのボリューム感

 素材の新鮮さやうまさは言うことなしだが、特筆すべきはドレッシング。14種類を用意しているが、今回試食した「スイートコーンビネグレット」「スパイシークリーミーナッツ」そしてサンプルとしていただいた「GBトリュフドレッシング」はいずれも秀逸だった。「ホームメイドシーザー」や「ミソジンジャー」「ライムコリアンダービネグレット」、そしてバルサミコ系と気になるドレッシングが多い。ドレッシングの販売も視野に入れているそうで、ぜひ実現してもらいたいところだ。

文/阿部 純子

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