『炭水化物を食べてもやせる! レジスタントスターチ式ダイエット』(池谷敏郎監修/主婦の友社)

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 「やせてキレイになりたい!」。女性ならば一度は抱いたことがあるであろう、この感情。〇〇を食べればやせる!とメディアで紹介されると、その商品が品薄に…という報道を目にするたび、「本当にやせたい人が多いんだなあ」と思ってしまう(かくいう私もそうなのだが…)。しかし世の中には数多くのダイエット法があり、次から次へと新しいものが出てくる。友だちはこの方法でやせたのに自分には合わなかった…など、自分に合うダイエット法を見つけ出すというのは大変な作業である。

 近年流行となった「糖質制限ダイエット」。その名の通り、炭水化物を控えめにすることで脂肪を落としていく方法だ。肉や魚は自由に食べられるし、効果も比較的早く出るため大人気になったが、しかし炭水化物が好きだった人にとっては地獄のような方法。ストレスが大きく、挫折してしまった人もいるのでは? そんなあなたにおすすめしたいのが、炭水化物を食べながらでもやせる方法、「レジスタントスターチ式ダイエット」。聞き慣れない言葉で、一体どんな方法なの?と疑問に思うだろう。なんとその方法とは「ごはんを冷まして食べる」だけ! 『炭水化物を食べてもやせる! レジスタントスターチ式ダイエット』(池谷敏郎監修/主婦の友社)には、なぜ冷ましたごはんを食べるだけでやせられるのか、そのメカニズムや実践方法が詳しく解説されている。

■「レジスタントスターチ」ってなに?

 普通、でんぷんは食べると小腸で消化吸収され、血糖値をあげるはたらきをする。しかし、でんぷんの中でも消化されにくい性質をもつものがある。それこそが「レジスタントスターチ」だ。

 レジスタントスターチには、【RS1】【RS2】【RS3】の3つの種類があり、【RS1】は玄米や全粒粉に豊富に含まれる、物理的に消化されないもの、【RS2】は生のじゃがいもや青いバナナに多く含まれ、でんぷん自体が消化されにくいもので、これらは日常的に摂りにくい傾向がある。しかし、【RS3】は普通のでんぷんを加熱調理したあと冷ますことで、消化されにくい性質に変化したもの=冷ごはんを食べるだけで摂れてしまうのだ。

■レジスタントスターチ式ダイエットの3つの効果

 では、具体的にレジスタントスターチ式ダイエットではどんな効果が期待できるのだろうか。

(1)脂肪の蓄積を抑えてくれる
 普通の炭水化物よりも消化吸収されにくく、カロリー量も低い特徴があり、食べるだけでカロリー消費をしてくれるという不思議な性質も。また体内で脂肪が合成されるのを抑えるはたらきもしてくれ、これらのはたらきが組み合わさることで、余分な脂肪が蓄積されるのを抑えてくれる。

(2)満腹感が出やすい
 温かいごはんと口当たりが違うため、一口で食べる量が減りやすく、意識しなくてもよくかんで食べるように。したがって、普通に食べているつもりでも、より満腹感を感じやすくなる。

(3)血糖値が上がりにくい
 炭水化物を食べると血糖値が上がり、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されるが、インスリンが分泌されると脂肪の合成が促されるというしくみが。しかし、レジスタントスターチは食べても血糖値が急上昇しないため、インスリンが分泌されにくく、脂肪の合成が抑えられる。

 また、腸の善玉菌が作る短鎖脂肪酸のはたらきによって、既に体内に蓄積されてしまった脂肪を燃やしてくれたり、レジスタントスターチ式ダイエットなら脂肪から先に燃え筋肉は維持されたりするなど、嬉しい効果が満載。実際に、監修者である医師の池谷敏郎氏は、レジスタントスターチ式ダイエットを始めてから、体重が77kgから65kgへと、なんと12kg減に成功したのだ。

■レジスタントスターチ式ダイエットの3つのポイント

 レジスタントスターチ式ダイエットとはどういったものなのかは大体理解していただけたと思うが、最後に実践する上で気をつけるとよいポイントを紹介しよう。

(1)食事のときは、料理を1人分の量にきちんと取り分け、ごはんはちょっと少なめにしてお皿に盛って冷めやすい状態にしておく。

(2)野菜→おかず→ごはんの順で、ごはんは冷めてから最後に食べる。

(3)炭水化物を摂りすぎていると感じたら、ごはんの量を半分にしてみる。

 その他にも本書にはレシピが掲載されていたり、続けていく上で出てきそうな悩みにも答えてくれている。ちょっと食べ方を変えるだけで炭水化物を摂りながらでもやせられる、なんとも新しい理論「レジスタントスターチ式ダイエット」。思いついたらすぐできる簡単な方法のため、糖質制限に失敗した人のみならず、健康に気をつかっている人ならば頭に置いておきたいダイエット法である。