台湾の鉄道と日本の鉄道との交流が近頃急速に深まっている。その背景には、双方とも外国人観光客の誘致に積極的な姿勢を見せるなかで、互いの観光客を重要なターゲットと捉えていることがある。そして、台湾では日本との「鉄道協力」への取り組みが一定の評価を得ているようだ。(イメージ写真提供:(C)Ekachai Wongsakul/123RF.COM)

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 台湾の鉄道と日本の鉄道との交流が近頃急速に深まっている。その背景には、双方とも外国人観光客の誘致に積極的な姿勢を見せるなかで、互いの観光客を重要なターゲットと捉えていることがある。そして、台湾では日本との「鉄道協力」への取り組みが一定の評価を得ているようだ。

 台湾メディア・聯合新聞網は11日、「『鉄道博士』が観光局長に 業界関係者が驚き」とする記事を掲載した。「鉄道博士」というのは、現在台湾交通部の鉄道局長を務める周永暉氏のことだ。

 記事は、交通部において現在大胆な人事異動の動きが見られ、従来の職務と新たに配置される職務が大きく異なるケースが多いことで議論を呼んでいると説明。その筆頭が、鉄道局長である周氏の観光局長への「栄転」であるとし、「鉄道観光で成果を出したこと、なおかつ多くの日本の鉄道会社と協力関係を結んだこと」が理由であることを伝えた。

 そのうえで、この人事について「鉄道観光はあくまでも国内観光の1つに過ぎない。楽観的すぎる」、「観光業は広範にわたる。しかも両岸関係が膠着して大陸観光客が著しく減少、観光業界がピンチを迎える中で門外漢に重大な任務を任せることは、大冒険と言える」と疑問を投げかけている。

 交通部のトップである賀陳旦氏は大胆な施策を講じることで知られており、今回の人事も賀氏の斬新なアイデアとの見方があるようだ。ともあれ、周氏が観光局長の座に着けば、鉄道における日台間の交流が深まるとともに、更に広い分野での交流や協力も促進される可能性がありそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Ekachai Wongsakul/123RF.COM)