のんのん氏

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一時105円台半ばまで急落した米ドル/円相場。日銀による為替介入も予測されているが、それもむなしく本格的な円高局面はこれから来る!? FXはもちろん、株、金、原油、ビットコインなど商品ごとの戦略を、今こそ練り直すべし!

◆大局は円高、主戦略は米ドル/円の売りで!

「中長期的には円高になるのは間違いない。そのため、米ドル/円の売りを主戦略としています」

 そう話すのは、兼業トレーダーである、のんのん氏。昨年1年で7700万円を稼いだスゴ腕トレーダーだ。

「仕事で雇用形態が変更となり、給料は44%もカット。転職も考えましたが、以前からやりたいと思っていた仕事だから辞めたくはない。食っていくためにはFXで稼がないといけないなと。本腰を入れてトレードを始めたのは、それからですね。実は昨年の利益も円高によるものでした」

 とはいえ、去年は125円の高値をつけたように円安の年だったはずだが。

「ところが対ユーロでは円高だったんです。1月から金融緩和やギリシャ問題があってユーロ/円は20円ほど下落していました。結果的にあの時期、ユーロ/円だけで1000万円は稼げましたね」

 まさに、瀬戸際に立たされてから大成功を収めた格好。一体、どんな取引スタイルなのか?

「基本はスウィングトレード。数週間から数か月の間、放ったらかしにすることが多いです。ただ、数時間で決済するデイトレードも並行して行います。以前はパソコンにかじりついてトレードしていた時期もありましたが、儲かればいいですけど損した日はイライラしてストレスがたまるし時間もムダ。だから、なるべくストレスがかからないトレードスタイルに変更したんです。よく『FXは2勝8敗でもいい』なんて言いますよね?」

 確かに「勝率は低くとも利幅が大きければ最終的に利益が残る」とは、よく言われるが……。

「でも実際に10回のうち8回も損切りしていたら心理的にキツイですよ。損切りした後に値が戻って『やっぱり損切りしなければよかった』なんてことも多い。私自身、以前はそれでストレスがたまりました。だから、なるべくストレスのかからないトレードをしようと思って落ちついたのが、今の極力損切りしないスタイルなんです」

 のんのん氏の取引を見ていると、大きな含み損を抱えることが多く、しかもなかなか損切りしない。数百万円の含み損もザラだから、見ているこちらがヒヤヒヤしてしまうほどだ。

「ストレスを減らしたいので、今はパソコンにかじりつくことはせず、スマホでの取引がほとんどですし、損切りもなるべくしません。そのため、一度の損切りが大きいですが、今は勝率が90%程度あります。利益100万円に対して損失が900万円であったとしても、勝率が90%以上あれば最終的に利益が残ります。これっていわゆる“コツコツドカン”なんですけどね(笑)」

 コツコツ稼いでドカンと大きく負けるのは、初心者の負けパターンの代表格。しかし、コツコツとドカンの比率、それに勝率をのんのん氏のようにコントロールすれば十分、プラスになる。

◆驚異の「勝率9割」を実現する大局を読む力

「FXは2勝8敗でいい」とする理論とは真逆の「9勝1敗理論」だが、勝率9割なんて本当に可能なのか?

「僕は為替市場では『レートは9割、戻る』と考えています。どんなに天井、大底に見えるレートでも、いつかは同じレートに戻る。だとすれば、天底の手前までを狙って取引すれば、含み損を我慢しているうちに利益確定できるだろうと。もちろん口座が破たんしない程度の我慢だし、ファンダメンタルズの方向性には気をつけますが」

 そして、その方向性を読むのには、「IMMポジションが役立ちます」と、のんのん氏は続ける。IMMとはシカゴの取引所に上場する通貨先物で、投機家たちの売買動向を示す指標だ。