仏教の伝統行事、お盆は、過去に亡くなったご先祖様が自宅に帰ってくるといわれる行事のこと。まもなくやってくるお盆を前に、通常のお盆とは準備物や訪問マナーなどが異なる新盆(しんぼん・にいぼん・あらぼん)について、ご存じの方はどれくらいいるだろうか。メモリアルアートの大野屋が運営する「大野屋テレホンセンター」には、この時期お盆の準備やマナーに関するお問い合わせが急増するという。同社では、よくあるお盆についての問い合わせの中から、新盆に関する最新のご相談事例を併せて、通常のお盆とは準備物や訪問マナーなどが異なる新盆(しんぼん・にいぼん・あらぼん)について身に着けておきたい基礎知識を紹介している。

 まず、新盆(しんぼん・にいぼん・あらぼん)とは、一般的に故人の四十九日忌を終えて、初めて迎えるお盆のことを言う。四十九日忌がまだの場合は翌年が新盆になる。

新盆にすることは?

 新盆には、故人の霊が初めて家に戻ってこられるので、故人の好きだったものをお供えしたり、僧侶を迎えて読経していただいたりなど、丁寧にお迎えの準備をする。親戚や、故人に縁のあった人がお参りに来られることもあるので、通常のお盆より少し早めに提灯などのお盆用品の準備を始めたい。

■新盆には、専用の白提灯を使う

 新盆に限り、清浄無垢の白で御霊を迎える意味から、白木で作られた提灯を飾る。軒先、縁側、仏壇の前などに吊るして火をともし、その灯りによって精霊が迷うことなく家までたどり着く、という意味がこめられている。この白提灯は、新盆のみに使用するものなので、新盆が終わったら処分する。以前は、自宅の庭でお焚き上げしたり、川に流したり、菩提寺に持っていき供養してもらいましたが、最近では提灯を自宅で燃やすのは難しくなっているので、紙などに包んで処分することが多くなっている。

この時期に急増する問い合わせは?新盆に関する様々な疑問

 何事も、初めての行事を行う際は、様々な疑問や不安が出てきます。年中無休で仏事に関する様々なご相談にお答えしている、メモリアルアートの大野屋のテレホンセンターに寄せられたお問合せの中から、今回はお盆のお宅へ伺う際のマナーや贈り物に関する疑問をQ&A形式でご紹介します。

Q. 新盆を迎える親戚がいます。何を贈れば良いでしょうか?
A. 提灯やお金、お供えものなどをお贈りします。提灯を送る場合は、白提灯はご家族が用意するものとなりますので、絵柄提灯をお贈りしましょう。また、先方のお盆の準備もありますので、提灯は早めに届いた方が喜ばれます。遅くと もお盆の2週間前には届くようにしましょう。

Q. 提灯を贈る際は必ず対で送らなければいけないのでしょうか?
A. 各ご家庭の状況にもよりますので、数やサイズは確認をしてからお贈りしましょう。不明な場合は現金を包む方が無難です。現金を包む場合、表書きは「御提灯代」または「御仏前」としてお渡しします。金額は一般的に5000円から1万円が目安となっているようです。

Q. お供えものを送る場合は何を贈ったら良いでしょうか?
A. なまぐさもの(魚介・獣肉など)は避け、故人の好きだったお菓子やお線香をお贈りするのが一般的です。

Q. お盆のお参りにはどのような服装で伺ったら良いでしょうか?
A. 喪服である必要はありませんが、派手な服装、ノースリーブなどの袖なしは控えた方が良いでしょう。また、新盆などでお寺様がいらっしゃる場合もあるので、軽くはおれるジャケットなどがあると安心です。

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