大好きなうに!たまにはお腹いっぱい味わってみたいもの。そんな時におすすめの店舗を一挙にご紹介!

うにの旬は夏。ちょうどこの8月から9月までが一番おいしくなる季節だ。うに好きのあなたなら、この夏「うにグルメ」を制覇してみて!



炊きあがりまでは1時間ほどかかるので、少し早めに注文しておこう。
うにといくら、そして鰹ダシの効いた米。その一体感が旨さの決め手

六本木


つやめくようなうに、そしていくら! このメニューがいただけるのは六本木の路地裏にある『魚輝』。

うにの土鍋御飯というと蒸しうにで提供するお店が多いが、こちらではほぼ生の状態でごはんの上にたっぷりと盛られる。

土鍋のふたを取った瞬間、うにといくらの迫力のビジュアルとふんわり香るダシが食欲を刺激してくれる。

うにといくらは毎朝8時に築地で店主・高柳氏が自ら選び抜いたものを使用。うには産地にこだわらず、その時土鍋に一番合ううにを選んでいるそう。この日は北海道産。いくらは北海道産の醤油漬けを仕入れている。

お米は新潟県コシヒカリを使用し、鰹ダシで固めに炊きあげる。そのお米の炊きあげも絶妙で、ほんのりとお米の芯が残り、レアなうにといくらの食感にマッチする。



「うにといくらの土鍋御飯」(時価)
宝石箱のような土鍋御飯がいただける『魚輝』

店主の高柳氏は、18歳の頃から寿司屋で修業。寿司屋で提供するような質のいい鮮魚を、気軽に味わって欲しいという想いから、『魚輝』をオープン。

開業から半年で誕生した「うにといくらの土鍋御飯」は、今や看板メニュー。9割のお客さんが「うにといくらの土鍋御飯」を目当てに訪れるという。

食べ方のおすすめを伺うと「いくらとうにをご飯と混ぜて召し上がってみてください」と高柳氏。試してみるといくら、うに、ご飯の一体感がより強力になり、さらに旨みがアップする贅沢な食べ方である。



見た目だけでもおいしいと確信できる「魚輝ロール」
お一人様にはうにいくらがこぼれ盛りの「魚輝ロール」がおすすめ

でも、「うにいくら土鍋御飯」は大きさ的に一人で注文はなかなか難しい……。そんな時には「魚輝ロール」がおすすめだ。こちらも「うにいくら土鍋御飯」に負けない迫力とおいしさである。

ご飯が見えないほどどっさり乗った、うに・いくら・ネギトロ・蟹の身。これぞこぼれ盛りという贅沢な仕上がり。

魚輝の人気メニューのひとつで、寿司屋で修業した高柳氏の技が冴え渡る逸品だ。


うにがこぼれ落ちそうなほどの海鮮丼がいただける日本橋の行列人気店へ!



「ぜいたく丼(松)」(¥1,980)
山のようなうに!見ためもフォトジェニックで味は絶品の「ぜいたく丼」

日本橋


ひとめで圧倒的に美味しさが伝わるビジュアルだ! 『つじ半』の「ぜいたく丼」は、出てきた瞬間、その迫力に誰もが驚くだろう。

どんぶりの上に山のように盛られたベースとなる海鮮は、中落ち、生マグロ、ツブ貝、ミル貝、いか、いくら、かずのこ、キュウリ、ボタン海老の9種類。

築地で仕入れる鮮魚は、北海道産を中心に使用している。そこにいくらを増量しカニを加えたのが竹。竹の具材にいくらとうにをプラスしたのが松となる。松になると、いくらの含有量は梅の3倍近くにもなるという。



ぷりぷりのうにと、いくらを贅沢に使用している。

こちらの『つじ半』とは、天丼の人気店『金子半之助』とつけ麺の名店『つじ田』とのコラボによって、誕生した海鮮丼の専門店だ。

このコラボが実現したのは、お互いの店主が幼少期からの幼なじみだったことがきっかけ。『金子半之助』の店主の祖父と父が、日本料理店を経営しており、その店でまかないとして出していたのが海鮮丼だった。

その海鮮丼が「ぜいたく丼」の原点となっているという。その「ぜいたく丼」を求めて、連日行列ができるほど多くの人が訪れるのだ。



「おいしい召し上がり方」はあくまで一例。自分好みの食べ方を見つけるのも楽しい。
こだわり抜いた食感の楽しさがどんどん箸を進ませる!

『つじ半』では全ての具を混ぜ合わせてご飯の上にのせている。混ぜ合わせることで、9種の魚介の歯ごたえを口の中でいっぺんに楽しめるのだ。特に、貝類がもたらすコリッとした食感はいいアクセントに。時折感じるシャキッとしたキュウリの歯ごたえも爽やかさを演出してくれている。

またご飯の上にかけられた、ゴマの香りも食欲を後押ししてくれる。「焦げるギリギリのラインまでお店で煎っているので、香りが立つんですよ」と石川氏。細部にまでこだわる仕事ぶりに感謝したくなる。

席につくと目にとまるのが「おいしい召し上がり方」というプレートが。『つじ半』には、お店がおすすめする食べ方があるのだ。早速、この通りの食べ方で「ぜいたく丼」を味わってみた。



丼に添えられた海苔や大葉を巻きつつ食べるのもおすすめだ。

まずは黄身醤油をまわしかけ、夢中で頬張る!添えられた海苔に海鮮を巻いて食べてみるものいい。

その後に少し残して店員さんにひとこえかけ、鯛で取った熱々の出汁をかければ、海鮮ひつまぶし風に変化!

食べ進める毎に、さまざまな食感と味と出会えるので、かなりのボリュームでありながら最後まで新鮮な気持ちで食べられる。一度は食べたい絶品「ぜいたく丼」である。


築地にある「うに専門店」といえばこちら!



うに食べ比べ丼
食べ比べができる、築地のうに専門店『うに虎喰』

築地市場


築地唯一のうに専門店『うに虎喰』では、常に産地別で5〜8種類の食べ比べを楽しめるのがうれしい。

この丼に使用するうには国産の5種。右から釧路産エゾバフンウニ、青森むつ産ムラサキウニ、北方四島産エゾバフン、根室産キタムラサキ、根室産のバフンウニ。中でも北方四島産がとりわけクリーミーで甘く、青森むつ産は粒の際立ちとすっきり感があるな…と、その違いを一つ一つ味わっていけるのが嬉しい。

うにが5種の味比べができるので全く飽きないし、下のすし飯の味付けも絶妙で、言葉を失う勢いで食べすすめてしまう。付け合せの塩こぶや紫蘇もいいバイブレーションを与えてくれ、醤油がいらないほど。うにの旨味に溺れよう。

後半にいよいよ卵を割ると、これまた驚愕の美味しさ!ここで思わず「日本一の卵かけごはん決定!!」と声が出てしまうに違いない。



うに食べ比べ握り

「そうそう、うにの寿司は、軍艦じゃないんですよ…。握りで頂きたいんです…!わかっていらっしゃる!! 」と膝を打ちたくなるのがこの「食べ比べ握り」。

軍艦だとどうしても海苔の風味が強く出てしまうが、握りならうに本来の味わいのみが味わえる。

「昆布によって採れるうにの味わいが変わってくる」など大将の嵯峨さんの言葉に耳を傾け、店を出るころには「やっぱりうには根室産のキタムラサキに限る」などとマイベストを決めたくなる。

こんな「うにまみれ」な体験、一生に一度は味わってほしい。


築地の絶品うにグルメなら、こちらの店も人気!贅沢に味わえるうにいくら丼はこちら!



今にもこぼれそうなウニ! 弾けんばかりの最高級イクラ!『鮨國』

築地


築地の人気店『鮨國』は、2種のウニが食べ比べできる元祖こぼれウニ丼や、九十九里浜から直送される天然地ハマグリ、北海道産白子ポン酢など、旬の食材を使った多彩な料理がそろう。

その中の人気メニューのひとつが「ウニイクラ丼」。もはや同店の代名詞化しつつあるウニと自家製イクラを贅沢にシャリの上に敷き詰めた至極の一杯である。



深い山吹色と輝くばかりのルビー色が織りなすビビッドなコントラストは目にも愉しい。

この日のウニは北方四島産のものを使用。餌となるプランクトンや昆布を多く含む豊かな海で育ったウニは、身悶えするほど甘い!

添えられた徳島産すだちを絞り、甘みを立たせるのもオツではあるが、まずは醤油をつけず、本来の味を噛みしめてほしい。



イクラは、北海道漂津で獲れた秋鮭から採卵したすじこを店で丁寧にほぐし、醤油漬けしたもの。ひと粒ひと粒が放つハリは、生命力さえ感じさせるほど。

口に運び、えいと歯を立てるや否や、中から濃厚なコクを含んだエキスがプチュッとはじき出される。こちらもウニに負けじと濃い! 漬け時間をあえて短くすることで、イクラが持つパワフルな旨みが舌の上でいきいきと踊る。

そして、二大魚卵を引き立たせるのは、山形産米の花キラリ。口の中でハラリとほどけるような食感が特長だ。あっさりとしていて相手役の素材を生かすのに長けているため、握りや丼にうってつけである。



店で使用するウニは、二代目店主・國場美光さん自ら、毎朝築地の市場を回り、自らの舌で選んだものしか使わないのがポリシーだ。

築地市場にあるからこそ味わえる、新鮮そのものの美味しさを堪能しよう!


最後は絶品のうにパスタを一挙にご紹介!



開店当初からの人気メニュー「うにのグチュグチュスパゲッティ」。濃厚な味わいに太麺パスタがぴったり
ミョウバンなし無添加生うにをてんこ盛り!『イタリアンバル・マルテ』

中目黒


昨年中目黒にオープンした『イタリアンバル・マルテ』はオリジナルメニューが豊富な人気店。「うにのグチュグチュスパゲッティ」は胡椒たっぷりの「辛ボナーラ」などと並ぶ、開店当初からのスペシャリテだ。

この店で使用するうには函館から仕入れた、都内でも手に入りにくいミョウバンなし無添加の生うに。それがこれでもかとテンコ盛りで出てくるのだからうに好きにはたまらない!

使用する生うには贅沢に40g!それをクリームなども一切使用せず、ニンニクオイルと、太めのパスタ、無添加生うにのみで仕上げる逸品。素材そのものの味わいが活きた、うに好きのためのうにパスタ。一度ご賞味あれ!




『ハシヤスパゲティ』のメニューは驚異の70種類超。その頂点に立つのが、タラコとウニとイカのスパゲティ
東京×スパゲッティといえばココ! 『ハシヤスパゲティ』

西新宿


東京のスパゲティの老舗店『ハシヤスパゲティ』。原点でもある和風系を中心にトマト系、クリーム系までなんと70種類以上のメニューがそろう。

直系の新宿野村ビル店でナンバーワンの人気を誇る「タラコとウニとイカのスパゲティ」は、二大魚卵を同時に味わえる濃厚な一皿である。見るからに濃厚な感が漂うが、意外なことに生クリームは不使用だという。うにの甘みを引き立たせるにはタラコやバターの塩気で十分、と味つけは控えめ。

うにを使ったパスタは数あれど「この組み合わせで出すのはうちだけです」とシェフも胸を張る。また、種類だけでなくボリュームにも定評のある同店。2代、3代で通うファンがいるというのも納得だ。