ブラジルで開催されているリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)の男子体操個人総合で、日本の内村航平が五輪2連覇となる金メダルを獲得した。体操競技は中国も強く、国民の関心が高いスポーツであるゆえ、内村の連覇は中国国内でも大きく報じられたほか、その強さを分析するメディアもある。(イメージ写真提供:123RF)

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 ブラジルで開催されているリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)の男子体操個人総合で、日本の内村航平が五輪2連覇となる金メダルを獲得した。体操競技は中国も強く、国民の関心が高いスポーツであるゆえ、内村の連覇は中国国内でも大きく報じられたほか、その強さを分析するメディアもある。

 中国メディア・新華社は11日、「おもしろいから熱愛できる 内村航平の体操の奇跡」と題した記事を掲載した。記事は、最後の鉄棒で大逆転劇を演じて44年ぶりの連覇を果たした内村が、最後まで優勝争いを演じたオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)から「体操界のフェルプスだ」と形容されたことについて「フェルプスとは比べ物にならない」と謙遜すると同時に、「体操が競泳や陸上同様広く親しまれる気が来ることを望む」と語ったことを紹介した。

 そのうえで、今や体操界のキングと称される内村の活躍が、実は少年時代に味わった「軽視」に起因していると説明。体操教室を経営していた内村の両親が、当時内村よりも上手だった妹ばかりに目をかけ期待していたというエピソードを挙げ、「自由の身」だった内村が自分のペースで練習し、できなかった技を初めてマスターした時に「興奮して場内を飛び回った」と本人が語ったことを伝えている。

 そして、長年辛いトレーニングに耐えられた理由を「体操は本当におもしろく、楽しませてくれるから」とし、「両親がくれた一番のプレゼントは、喜びや楽しみのために体操の練習をすると思わせてくれたこと」とする内村の話を紹介した。

 記事はまた、内村が「100の美しくない動きは、1つの完璧な動きにかなわない」という父親の言葉を胸に、美しい演技を追求し続けていること、「まず休みたい」としながらも、31歳で迎える東京五輪へのチャレンジに「物心がつく娘たちに、目標を設定し、理想を持ち続けることで大きな成果が得られるということを知ってもらいたい」と意欲を見せたことを併せて伝えた。

 辛い訓練を楽しむ、試合のプレッシャーを楽しむ、ということはなかなかできることではない。少年のころにあまり期待されず、伸び伸びと体操に親しみ、自分で自分を高める術を身につけるチャンスがあったことは、彼にとって幸運なことだったようだ。4年後の東京でも彼の美しい演技を見てみたい。そう思う中国の体操ファンも少なくないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)