11日、中国で工業向けの「工業塩」を「食用塩」と偽って販売するケースが各地で見つかっている。資料写真。

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2016年8月11日、新京報によると、中国で工業向けの「工業塩」を「食用塩」と偽って販売するケースが各地で見つかっている。河北省石家荘市では偽装塩240箱、35トンが押収され、関係者が逮捕された。

今回摘発された事案では、業者が「河北省著名商標」「海晶」「ヨード添加健康塩」などの文字が印刷された包装袋やケースを用意し、専用の梱包機材を使って、工業塩をブランド食用塩に偽装して販売していた。摘発されるまでの半年間に、すでに大量の偽装塩が販売され、一般家庭の食卓で消費されたとみられている。

食用塩と比べると、食品としての検査を経ない工業塩は極めて安価に生産でき、業者は巨額の利益が得られる。ここ数年、広東省や浙江省、江蘇省、河南省、山西省などで、利用が工業用途に限られ、摂取すると健康被害が発生する恐れのある工業塩を偽装販売する事件が相次いでいる。

業界関係者によると、工業塩には亜硝酸塩や、亜硝酸塩を含む工業塩化ナトリウムなどがあり、成人でも亜硝酸塩を0.2〜0.5グラム摂取すると中毒を起こし、3グラム摂取すると死亡する恐れがあるという。同様の事案が多発している背景には監督・管理制度の不備が指摘されており、業界関係者は安全性を高めるには制度を改善する必要があると話している。(翻訳・編集/岡田)