動物の収容場所のない動物愛護団体にとって欠かせないフォスターシステム

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フォスターシステムを導入している動物愛護団体は、個人が立ち上げた比較的に小さい非営利団体がほとんどだと思います。

その理由として、一般的に多くの動物保護団体は、保健所のスタッフと連携をとり保健所に通い、譲渡できそうなわんこや猫達を自分たちの動物保護団体で保護して里親を探します。
そして、小さな動物保護団体では、収容施設を所有していない為、あまり多くのわんこ達や猫達を保護できません。
そんな時に、動物達を救う為に必要になるのが、『フォスター家族』なのです。
フォスター家族の実際の役割としては、保護されたわんこさんや猫さん達を新しい家族が見つかるまでの間、一時的に預かり飼育する事です。
これは簡単そうに見えますが、実は、とても大変なボランティアなのです。

フォスターさん達にとって大変な事

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保健所などからお預かりしたわんこさんや猫さん達は、保護されると、先ず最初に健康状態を確かめるために動物病院の健康診断を受けます。
そんな動物達の中には怪我や病気で莫大な病院代がかかってしまう事があり、またそこで病気が見つからなかったとしても、狂犬病を含む各種ワクチンの接種や、必要なグルーミング、避妊、去勢手術に多くの費用がかかります。
これらの費用の多くは、市民からの寄付金を頼りにしています。
寄付金などにより、こういった病院代を支給してくれる動物保護団体がほとんどですが、ごく稀に、保護した動物の病院代等がフォスターさんの負担となってしまう動物保護団体もあるそうです。
例え莫大な費用がかかったとしても、動物たちに第二の幸せな人生を与えてあげたいというフォスターさんも多いと思いますが、それはとても大変な負担だと思います。

保護された動物たちにとって必要な存在のフォスターさん

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保護された動物たちの収容場所確保の他にも、フォスターさんの存在が必要な理由があります。
それは、フォスターさん達にしかできないとても大切な事です。

収容施設に保護されている動物たちは、狭く殺伐とした部屋で自由を制限されてストレスを感じた生活をしなくてはいけません。
ストレスを抱え込んでしまったわんこさん達は、吠える・噛み付く等の問題行動に出てしまう可能性もあります。
そんな時、フォスターさん達に保護されたわんこさんは、一般家庭で1頭1頭愛情もって接してもらえるので、ストレスを避ける事が出来ます。
特にわんこさんにとって必要なお散歩や食事といったルーティンをしっかりと身に付けることが出来るので、精神的にも安定します。
一般家庭でルーティンを身に付けることで、人との生活を学びルールを覚えていきます。
里親を探しているわんこさん達にとって、わんこさんの社会化は、とても重要な事なので、フォスターさん達の活動が多くのわんこさん達の命を救う事になるのです。

保護されたわんこさん達は、残念ながら捨てられたり虐待されたりで、今まで辛い経験をしているわんこさん達ばかりなので、私たち人間の事を怖がり、攻撃的になってしまうわんこさん達が多いです。
そんなわんこさん達にとってフォスターさんの存在は大きく、フォスターさんが心に深い傷を負ってしまったわんこさんに向き合い、愛情をたくさん注ぐことでわんこさんの心が次第に開かれ、人との信頼関係を回復していきます。

保護犬達と過ごせる期間は、一体どのくらいなのでしょうか?

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1頭のわんこさんや猫さん達と暮らせる期間は、動物保護団体のシステムにもよりますが、短くて2週間くらい、長くて1年が殆どだそうです。
中には、自分が暇な1日だけ預かる事が出来る保護団体や、わんこさんの里親さんが見つかるまでの間ずっと生活を一緒にするという場合もあります。
今まで一緒に生活をしてきたフォスターさんにとって、わんこさんに新しい家族が見つかることは嬉しいことでもありますが、正直少し寂しくなりますよね。
わんこさんが引き取られた後、そのわんこさんの新しい家族から、その後の生活の様子を知らせてくれるお手紙が届いたりするそうです。
その時の嬉しさは、私たちには想像もできないほど素晴らしいものだと思います。

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フォスターのボランティア活動をしてみたいと考えている方は、一度地元の動物保護団体に問い合わせてみるといいかもしれません。
フォスター家族として一緒に生活をするわんこさんや猫さんは、自分で選ぶことが出来るそうです。
フォスターになり多くのわんこさん達の命を救えるのは、とても素晴らしいことです。
多くのフォスターさん達の活動を知り、私たちにできるフォスターさんへのフォローや、困っている動物に何ができるのか考えてみる事も大切な事なのかもしれません。