日本統治時代の料亭の情景、VRで再現 歴史を身近に/台湾

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(台北 12日 中央社)日本統治時代に料亭として建てられた台北市指定文化財「紀州庵」で、当時の情景をVR映像で体験できるガイドサービスが9月から実施される。封徳屏館長は、新しい技術を採用することで人々の関心を引き付け、土地の歴史を伝えられればと来館を呼び掛けた。

紀州庵は1917年に建設。元々は3棟があったが、現存しているのはその「離れ」のみで、2004年に市定古跡に登録された。離れは2013年1月から修復工事が開始され、2014年5月から一般公開されている。また、離れとその一帯は文化拠点「紀州庵文学森林」として整備され、文学をPRする場になっている。

紀州庵は12日、記者会見を開催。報道陣や関係者にVR映像を公開した。約5分間のVR映像では、人々が料亭でお座敷遊びや料理を楽しむ姿が再現されている。

VR体験は事前予約制。参加者はスマートフォンに専用アプリケーションをダウンロードし、紀州庵特製の紙製VRゴーグルと組み合わせて映像を楽しむ。費用は人数に応じて異なり、VRゴーグル1個の利用につき500台湾元(約1630円)がかかる。

また、「読書」をテーマにした地域の特色を打ち出そうと、紀州庵は地域の小学校や住民、15組の芸術家と協力し、周辺エリアに壁画などの芸術作品を設置。文化観光の新たな名所にしたいとしている。

(名切千絵)