あなたは大丈夫?漢方医が教える「早死にしない食生活」とは?

写真拡大

現代の日本では医師の数も増え、年間40兆円ともいわれる医療費が費やされています。それにもかかわらず、さまざまな病気や症状の人々があふれているのはなぜでしょうか? 

医療は素晴らしく発展しましたが、腫瘍を切ったり、放射線で治療したりするのはあくまで対処療法で、それ以外に根本的に病気を治す、もとの健康に戻す作業が必要です。

­

健康な体を手に入れるには、もっとも効果的なのが食生活の見直しです。現代人の食事は実は日本人の体に合っていないことも多いのです。

漢方医学における「医食同源」「薬食同源」を理解して、普段の食生活から健康になってみませんか?
肉や乳製品は日本人のカラダに合わない­!
戦後、日本人の食生活は急激に変化しました。1950年に比べ、日本人の乳製品の摂取量は約19倍、肉は約9倍、卵は約7倍と激増しています。それに比べ、米の摂取量は約2分の1、いもの摂取量は約8分の1に激減しています。

­

肉類は腸に長くとどまっていると腐敗が早く進むため、欧米人の胃腸は短くなっています。それに比べ、野菜や穀物中心の生活を送ってきた日本人は、胃腸が長いのです。腸の長い日本人が必要以上に肉を摂ると、腸の中で腐敗が進み、がんやアレルギーを引き起こしてしまいます。やはり、日本人は野菜や穀物中心の生活があっているのです。

­

また、欧米人は乳製品の消化を助けるラクターゼ(乳糖分解酵素)の活性が高いのに対し、日本人はアミラーゼ(デンプン分解酵素)の活性が高いのです。欧米人と同じように乳製品を大量に摂ると、おなかがゴロゴロするのはそのせいです。

同じ人類でも民族によって腸の長さや持っている酵素が違うのです。そういった「食い違い」を避けるのが、健康な食生活には大切なことです。
たまには空腹の時間を作ることが必要
もともと、人間は食べ物の少ない状態に適応できるようになっています。現代人は必要以上に食べ過ぎ、栄養素を摂りすぎているのです。

漢方医学には「万病一元、血液の流れから生ず」という言葉があります。血液が汚れていることで、病気になるという考え方です。では、血液の汚れとはなんでしょうか? 漢方医学では血液中の尿酸などの有害な物質はもちろん、タンパク質やアミノ酸などの栄養素が多すぎることも、血液の汚れとされています。

­

血液中の老廃物や過剰栄養素を処理してくれるのが白血球ですが、老廃物や栄養素が多すぎると、白血球もお腹がいっぱいになり、外から侵入してくる病原菌やアレルゲンなどを十分に食べようとしなくなります。これを防ぐには、空腹の時間を作ること。

つまり身体が飢餓状態になることで、白血球が血液中の余分な栄養素や汚れをどんどん食べてくれるのです。
「冷え」が免疫低下、代謝の低下を招く
いまや「冷え」は特別なものではなく、「冷えているけど、何の対策もしていない」という人も多いのでは?しかし、冷えを甘く見てはいけません!

約2000年前に書かれた漢方医学の原典の1つ『傷寒論』には、「寒さに傷(やぶ)られた病気を論ずる」という意味があります。漢方医学では「冷えは万病のもと」と考え、その対処法を研究してきました。

­

なぜ冷えが病気のもとになるのでしょうか? 私たちの体が冷えるとちぢこまるように、体が冷えると血液中の白血球の活動性が落ち、老廃物や病原菌を処理する力も低下していきます。つまり、免疫力の低下です。

­

また、体温が1度低下すると代謝も12%落ちるといわれています。代謝が低下すると肥満になりやすく、高脂血症や高血糖の原因にもなります。

人間の体が36.5度〜37度で一番働くようにできているのは、この値で一番代謝にかかわる酵素が活発化するからです。昔の日本人の平均体温も36.9度でした。しかし、現在では平熱が35度台という低体温の人も増えています。