ミルクを出すゴキブリもいる(写真はイメージ、本文とは関係ありません)

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栄養価が極めて高いゴキブリのミルクが、人類の食糧危機を救うかもしれない――。そんな研究成果が、インドを中心とする国際共同チームによってまとまり、国際結晶学会誌の2016年7月号に発表された。

2016年7月28日、CNNなど複数の海外メディアが報道した。

飲んでみると「特に味はしなかった」そうだが...

CNNによると、研究チームが調べたのは「ディプロプテラ・プンクタータ」という胎生のゴキブリの仲間だ。卵を生まず、カンガルーのように幼虫を袋に入れて育てる。母親が幼虫のエサとして袋の中に分泌する「ミルク」の結晶を取り出し成分を調べたところ、タンパク質や必須アミノ酸、脂質、糖類など人間の食品に欠かせない栄養素がほとんど含まれていた。栄養価が非常に高いため、幼虫はほかの種類のゴキブリよりもずっと大きく育つ。

研究リーダーのインド人の細胞生物学者レナード・チャバス博士によると、「これは完全食だ。このミルクのエネルギー量は水牛の乳の約3倍、乳牛の乳の約4倍に相当する」という。ただし、ゴキブリから「搾乳」して飲むのは難しいため、より適した生物にタンパク質などの遺伝子を移し変え、ゴキブリミルクの大量生産につなげることを目指す。

ちなみに、同僚とのクジに負けゴキブリミルクを飲んでみたというチャバス氏は「特に味はしなかった」とコメントしている。