美しい妻を見続けられるなら、シワシワになっても横向きで寝ようかな(イラスト・サカタルージ)

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あなたは毎晩どんな姿勢で寝ているだろうか? 仰向け? 横向き? もし横向きで寝ていたら気をつけて。シワが増える原因になっているかも。

米の美容外科専門誌「Aesthetic Surgery Journal」(電子版)の2016年8月2日号で、美容形成外科の専門医らが「横向きで寝る姿勢が『睡眠ジワ』を増やす」という研究成果を発表した。

「表情じわ」と直角に走る「睡眠じわ」が怖い

研究チームは、米国美容形成外科学会に所属するゴーセル・アンソン医師ら3人の専門医。3人は、過去に発表された寝る姿勢と顔のしわに関する研究論文を調べ直した。その結果、横向き、もしくはうつぶせの姿勢で寝続けると、顔に負荷がかかり、長い期間で肌に断層ができ、深いシワを形成するようになるという結論に達した。

顔のしわには、「表情ジワ」や「笑いジワ」とは別に、額や唇、ほおにできる細かいしわがある。このしわは寝ている時にできることが多く、「睡眠ジワ」と呼ばれる。「表情ジワ」や「笑いジワ」は表情筋の働きによってできるため、表情筋をやわらかく動かすことで、目立たなくすることができる。しかし、「睡眠ジワ」は機械的な圧縮力によってできるため、解消するのが難しい。紙を手でクシャクシャにした後に伸ばしても、シワをなくすことができないのと同じだ。

ひと晩20回ねる姿勢を変えている

アンソン医師はこう説明する。

「睡眠ジワは、寝ている間に顔が圧迫され歪むことによって形成されます。人間はひと晩のうちに平均で20回寝る姿勢を変えています。寝る姿勢を時間でみると、うつぶせが5%、仰向けが30%、残り65%が横向きです。その際、顔に加わる生体力学を分析した結果、睡眠ジワには、表情ジワと同じ方向にできるものと、直角の方向、つまり直交してできるものと2種類あることがわかりました。同じ方向にならまだいいのですが、直交してシワが走ると、シワの数が増え、しかも溝が深くなり、肌をケアしても除去することが難しくなります。そして、横向きに寝ると、睡眠ジワが直角にできやすくなるのです」

加齢とともに肌が薄くなり、弾力と潤いを失うと、睡眠ジワはさらに増えるそうだ。では、どうすればよいのだろうか。アンソン医師はこうアドバイスする。

「寝ている間に顔を圧迫しないこと、つまり仰向けで眠ることです。また、顔を圧迫する点では、うつぶせで寝ることもよくありません」