2016年8月12日、東京・羽田空港のベルトコンベアに不具合が生じ、飛行機に荷物を積み込めず、乗客だけを乗せて各地に飛び立ってしまうというトラブルが発生した。ANA(全日空)の発表によると、同日12時には不具合は復旧したというが、ちょうどお盆シーズンということもあり、多くの人に影響を与えた。

影響を受けたのは、帰省中の家族連れだけではない。現場の様子を伝えるツイートの中には、「夏フェス」と呼ばれる音楽イベントに出演すべく飛行機に乗り込んだミュージシャンの投稿もあった。

画像はイメージ(Gideonさん撮影。flickrより)

楽器が来たのは開始15分前

J-CASTニュースの報道によると、このトラブルにより12便は手荷物を一切積み込めず、10便で一部の荷物を搭載できなかった。

荷物が積まれていない旨が乗客に伝えられたのは、行先の空港に到着した後ということもあり、各地の空港では混乱が発生した。

現地では怒号も響くこともあったようだが、あきらめムードの投稿も多く見られた。

そんな中、とあるアーティストもトラブルに巻き込まれ、予定していたフェスへの出演が危ぶまれるという事態も発生していた。

東京都を中心に活動する5人組ロックバンド「ザ・チャレンジ」は、北海道の石狩で開催される「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」に出演するために羽田空港から新千歳へと向かったのだが、タイミング悪く、このトラブルに巻き込まれてしまったのだ。

後発便で送られてくる荷物を待つと出番に間に合わないため、楽器を受け取れないままで「手ブラ」で会場を目指すことに。

このピンチに立ち上がったのが、同じくフェスに出演するアーティストたちだった。

「BABYMETAL」のサポートギタリストである大村孝佳さん、「RIZE」のベーシストKenKenさん、「BRADIO」のギタリストの大山聡一さんらはこの事態にすぐさま反応。自らの機材を貸し出すとともに、広く協力を求めた。

なお、ザ・チャレンジの機材はリハーサル15分前に会場に届き、一連の騒動をネタにMCを行ったという。出演後にメンバーは、「おかげさまで本番は全力でパフォーマンスできました」と感謝している。