毎年のように話題となる学校へのエアコン設置問題。ここ最近では、2014年に千葉市議会での小中学校への設置不採択や、2015年に埼玉県所沢市における住民投票が話題になった。学校の教室にエアコンは本当に要らないのか?夏の学 校生活は過酷なのか?マクロミルは全国の12〜18歳の中学生・高校生の男女を対象に調査を実施。実態を探った。

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■エアコンの教室設置率は中学校で59%、高校で80%。職員室の設置率は中学高校ともに80%超え

普段、授業を受けている教室にエアコン(クーラー)が設置してあるかを尋ねたところ、「ある」と回答した割合は、中学生で59%、高校生で80%となった。また、中学校では設置率の地域差が大きく、関東地方(81%)、近畿地方(66%)以外の地域では、教室にエアコンを設置しているとの回答は半数以下だった。

授業を受ける教室にエアコンは設置されているか(中学校 ベース:中学生/n=300、高校 ベース:高校生/n=300)

エアコンに関する調査

地域別 中学校における、授業を受ける教室へのエアコン設置率(ベース:中学生/n=300)

エアコンに関する調査

なお、職員室へのエアコン設置率は、中学生で81%、高校生で82%といずれも教室における設置率より高い結果となった。

■夏の学校生活で、74%が「自分の汗臭さ・体臭」が気になったことあり

夏の学校生活における困りごとを聞いたところ、中高生全体で1位「制服が暑い」(52%)、2位「暑くてぼーっとしてしまう」(47%)、3位「自分の汗のにおいが気になる」(45%)となった。

夏の学校生活で困ること 上位5位(ベース:全体/n=600)

エアコンに関する調査

「汗のにおい」に関しては、「自分の汗臭さや体臭」が気になった経験のある人は74%にのぼることもわかった。また、「友人のにおい」が気になったことのある人も多く、71%にのぼった。友人から『くさいな……』と思われている可能性は、意外と高そうだ。

夏の学校生活で「人のにおい」が気になったことはあるか?(ベース:全体/n=600)

エアコンに関する調査

なお、「友人(男子)の汗臭さ・体臭等のにおい」が気になったことがあると回答した人は67%、「友人(女子)の汗臭さ・体臭などのにおい」が気になったことがあると回答した人は42%であった。男子生徒の方が女子生徒よりも、友人から「におい」を気にされている割合は高い。

夏の学校生活で「人のにおい」が気になったことはあるか?(ベース:全体/n=600)

エアコンに関する調査

また、学校生活の中でどんなにおい対策をしているか聞いたところ、高校生と中学生で回答に差が出た。高校生は1位「市販の汗ふき取りシートを使用する」(49%)、2位「制汗剤を使用する」(40%)と市販のにおい対策グッズを使用するといった回答が多かった一方、中学生は1位「こまめに汗を拭く」(33%)、2位「におい対策は何もしない」(31%)という結果に。これは、学校での使用が認められているかいないかの差であると考えられる(高校生では汗ふきシート76%、制汗剤72%が「使用を認められている」と回答。中学生ではそれぞれ49%、38%と低い結果であった)。

学校生活におけるにおい対策:中学生(ベース:中学生/n=300)

エアコンに関する調査

学校生活におけるにおい対策:高校生(ベース:高校生/n=300)

エアコンに関する調査

■学校に改善求む!最多の声は「エアコンの設置、活用」。「服装規定の緩和」を希望する声も

夏の学校生活をより快適に過ごすために学校に改善してほしいと思うことを自由回答で聞いた。その結果、中学生・高校生共にもっとも多かった声は「エアコン・扇風機の設置・活用」(中学生163名・57%、高校生141名・47%が回答)となった。中学生は「エアコンの設置」を、高校生は「エアコンの使用条件の緩和」を求める声が特に目立った。次いで多かったのは、中高生ともに「服装規定の緩和」。「制服をより涼しい素材にしてほしい」、「夏場の体操着・ジャージ着用を認めてほしい」などの声が多く見られた。また、高校生では「授業中の水分補給の許可」を、中学生では「体育館の環境改善」と「制汗剤の使用許可」を求める声も複数見られた。

夏の学校生活をより快適に過ごすために改善してほしいこと(中学生 ベース:中学生/n=300、高校生 ベース:高校生/n=300)

エアコンに関する調査

校則や学校における慣習などがより良い方向に改善し、中高生がより勉強に集中できる環境が実現することが望まれる。

■中高生が理不尽だと感じる校則とは?

また、理不尽だと思う校則、なくしてほしい校則についても自由回答で聞いたところ、様々な回答が集まった。その一部を紹介する。

・日焼け止めは皆のいる場所で塗ってはいけない(熊本県、公立中学校)
・クーラーをつけたら夏休みが短くなる(大阪府、公立中学校)
・体育等で熱中症対策のために水分補給をしろと言うのに水筒持参禁止という校則(沖縄県、公立中学校)
・授業中にタオルを出してはいけない(東京都、公立中学校)
・白か黒の靴紐でなければならない(茨城県、公立中学校)
・暑いのに、衣替えの時まで学ランを着なくてはいけない(山形県、公立中学校)
・手を出さなくても殴られたら同罪(大阪府、公立高校)
・眉毛を整えてはいけない(福岡県、公立高校)
・体操服の貸し借り禁止(滋賀県、公立高校)
・男女2人っきりになってはいけない(兵庫県、公立高校)
・恋愛禁止(栃木県、私立高校)

服装の規定から恋愛に関することまで、様々な校則があるが、中には理由がよくわからず生徒たちが理不尽だと感じるものもある様子。また、髪型や服装の規定などに関する回答は複数あり、先生たちには適用されないのに生徒のみ規制されることが理不尽だと感じる様子がうかがえた。

【調査概要】
調査主体:株式会社マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域:全国
調査対象:12歳〜18歳の中学生・高校生(国公立・私立)の男女(マクロミル提携モニタ)
割付方法:男子中学生、女子中学生、男子高校生、女子高校生を均等に回収/合計600サンプル
調査日時:2016年6月9日(木)〜6月15日(水)

文/編集部