太陽系の端に、科学者が説明できない動きをする物体が出現「我々が完全に理解できないことが起こっている」

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太陽系の端、海王星の少し先に、説明のつかない動きをする物体が発見された。そ詳細は、米国コーネル大学が運営する学術論文サイト「arXiv」に報告されている。

TNOと名づけられたその物体

発見されたその物体は、太陽系の最も外側の星である海王星より少し先にある。

明るさは海王星の160,000分の1。それから計算すると、大きさは直径200kmかそれ以下ということになる。

説明のつかない動きに科学者は困惑

TNO(trans-Neptunian objectの略)と名付けられたこの物体は、現在、天文学者たちを悩ませている。

太陽系の他の天体とは動きがあまりに違い過ぎ、しかもその説明がつかないからだ。

例えば、TNOは現在のところ、太陽系の他の惑星の公転面とほぼ同じ平面上にいる。しかしそこに止まっておらず、日に日に上昇しているという。

また、太陽系の惑星やその他のほとんどの物体は太陽の周りを同じ方向に回っているが、TNOの動きはそれとは逆になっている。

これを発見した天文学者(中国人)は、こうした動きを説明できず、TNOに中国語で「反抗的」を意味する「Niku」というニックネームを付けている。

太陽系の端で、知らないことが起こっている

この発見の報告を受けて、スミソニアン天体物理観測所の宇宙物理学者マシュー・ホルマン氏は次のように語った。

「太陽系の外側では、我々が完全に理解できないことが起こっている。今回の発見はそれをよく示していると思う」

また、カナダ・クイーンズ大学の天文学者ミシェル・バニスター氏はこう言っている。

「よく分からない点が素晴らしいわ。理論解析専門の人たちがどのように説明するか、それを楽しみにしているわ」