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日本気象協会の「熱中症ゼロヘ」プロジェクトはこのほど、「日本の暑さに関する調査」の結果を発表した。同調査は5月13日〜22日、日本の夏(6〜9月)を経験したことがある20〜59歳の在留外国人男女200名を対象に、インターネットで実施したもの。

日本の夏の過ごしやすさは、母国の夏と比べてどうか尋ねたところ、「母国よりも過ごしにくい」「母国と同じくらい過ごしにくい」と79%が回答した。母国よりも過ごしやすいと感じている人はわずか10.5%だった。

出身地別に回答を見ると、シンガポール・タイ・インドネシアなど、暑さに慣れているイメージがある熱帯地域の出身者でも、60%が「日本の夏の方が母国よりも過ごしにくい」と答えている。

母国と比べて、日本の夏の温度と湿度はどうか尋ねたところ、79%の外国出身者が「母国より高温多湿」「母国より低温だが、湿度が高い」「母国と温度は同じくらいだが、湿度が高い」と回答した。日本の夏は、ただ気温が高いだけでなく、非常に湿度が高いと感じている外国出身者が多いことがわかった。

調査結果を出身地域別に見ると、イギリス・フランス・香港などの温帯地域出身者や、ロシア・カナダなどの冷帯地域出身者は、日本の夏を高温多湿であると感じている傾向が顕著にみられた。

日本の気候は、世界の気候区分において、北海道や東北北部は冷帯地域、それ以外の地域は温帯地域という中間的な区分に位置している。夏の気温や湿度の高さを各気候帯に属する都市と東京とで比較すると、東京はシンガポールと同様かそれ以上の値となる。そのため、夏の東京では、熱帯地域と同様の暑さ対策が必要であるとのこと。

今回、幼少期に住んでいた国別の結果を見ると、気候帯によって日本の暑さの感じ方に大きな差があることがわかった。熱中症を気にしはじめる温度について調べると、約50%の人が「気にしはじめる」と回答した温度は、熱帯地域と乾燥地域の出身者は35℃以上、温帯地域と冷帯地域の出身者は30℃以上と若干の違いが見られた。

夏の暑さが厳しい地域の出身者は、そうでない地域の出身者に比べて、熱中症を気にしはじめる気温が高くなっている。そのため、日本の高温多湿な夏を経験したことのない訪日旅行者などには特に、「日本の夏は高温だけでなく多湿であり、暑さの感じ方や身体へのダメージに影響がある」ことを注意喚起していく必要があるという。

(フォルサ)