中国の高級車市場では「ABB」というスラングがよく用いられる。ABBのAはアウディを、2つのBはBMWとベンツを表しており、同3ブランドは「ドイツ系三強」とも称される。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の高級車市場では「ABB」というスラングがよく用いられる。ABBのAはアウディを、2つのBはBMWとベンツを表しており、同3ブランドは「ドイツ系三強」とも称される。

 広汽ホンダの子会社・広汽アキュラはこのほど、コンパクトSUV「CDX」を発売したが、中国メディアの新浪は、CDXは高級SUV車市場におけるABBの独占を打ち破ることができるかという点について論じる記事を掲載した。記事は「高級SUV車市場におけるABBの独占を打ち破るには、日系SUV車はまだ機が熟していない」という見解を示している。

 「日系SUV車はまだ機が熟していない」という記事の見解にはいくつかの根拠があるようだ。その1つはCDXには選択できる排気量が1種類しかないという点だ。記事はアウディのQ3、BMWのX3、ベンツのGLAなどのSUVには3-4種の排気量が準備されていると説明。CDXの排気量が1種類しかないのは「消費者の選択の幅を狭める」点でABBに劣るという見方を示した。

 もう1つの根拠は、CDXの「いきすぎた」デザインにあると記事は説明。良く言えば「前衛的」であると記事は認めているが、それでも中国自動車市場で人気があるのは「中庸」また「見飽きない」という特徴を持つデザインであると指摘した。

 ABBつまりアウディ、BMW、ベンツのデザインには、確かに「見飽きない」という特長があるが、自動車は消耗品であるとはいえ非常に高い買い物であり、できるだけ長くその価値を楽しみたいというのが消費者の自然な気持ちだ。

 何度も買い替える、あるいは何台も所有することができるのは限られた人であり、こうした点を考慮すると中国人の消費者たちはCDXよりも飽きのこないデザインのABBを選ぶだろうと説明している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)