価値が違う

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リオ五輪6日目の11日(2016年8月)、日本は新たに3つの銅メダルを獲得して、通算で金メダル6、銀1、銅13となった。「モーニングショー」放送中の午前9時半、卓球男子シングルスで水谷隼選手が3位決定戦を4-1で勝った。水谷は勝利が決まると仰向けに転がって喜びを表した。卓球シングルスの五輪メダルは日本で初めてだ。

この日最初の銅は柔道男子100キロ級の羽賀龍之介選手で、ウクライナのブロシェンコ選手を3位決定戦で破った。準決勝で敗れた後、気持ちの切り替えができたという。「メダルを取らないといけない。みんなが見てくれているという思いがあった」

これまでのところ、柔道男子は全員がメダルをとっている。まあ、「金で当たり前」の選手ばかりなのだから当然とはいえ、やはりすごい。残るは100キロ超級にはロンドン五輪金メダリストのテディ・ リネール選手(フランス)がいる。身長204センチ、100試合無敗という怪物だ。

リオ2年前に甲状腺全摘出

銅メダルに涙したのは競泳女子200メートルバタフライの星奈津美選手だ。ロンドン五輪では銅メダル。「次のリオでは金を」と北島康介選手のコーチだった平井伯昌コーチに指導を仰いだ。高速化のために泳ぎを変える決断をした。

ただ、星には「持病」があった。16歳で発症したバセドウ病だ。水泳はおろか、日常生活でも息切れが起こる。そこでもうひとつの決断。甲状腺の全摘出だった。リオまで2年を切っていた。平井コーチとの2人3脚。この戦いを描いた「明日に向かって」(田坂友暁著)も出た。

そして決勝。トップ3選手の激しい競り合いの中に星はいた。ほとんど同時にゴールしたが金には届かなかった。ゴールの後、星は涙が止まらなかった。「最後、腕もかけなく、脚も蹴れなくなるまで出し切れたので、悔いはない」

念願通り、平井コーチにメダルをかけて写真を撮った。2大会連続のメダルは水泳女子では3人目だという。

長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「バセドウ病でしょ。これは相当に進化発展したした銅メダルですよ」